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2002年12月29日(日)
アイヴァンホー

Amazonで、取り寄せで4週間以上かかる予定だった『アイヴァンホー』が、もう届いた。1週間もかかってないんじゃない?なのに、クリスマス頃には届く予定だったものが全然届かない。自分のクリスマスプレゼントにと思って(オリバー・カーンの写真集もそうだが)楽しみにしていたのに!

ところでこの本、古典の名作ではあるけれど(日本ではあまり評価されていないらしいが)、最近映画ができて、その名も「ロード・トゥ・ザ・ナイト」。なんだか聞いたことがあるような、ないような。。。ドイツで作られた「ソード・オブ・ザ・ファンタジー」というのもあって、こちらは完璧に「ロード・オブ・ザ・リング」のパクリらしいのだが、この「ロード・トゥ・ザ・ナイト─アイヴァンホーの聖なる剣」は、おそらく本当のタイトルは「The Legend of King Arther」だと思うのだが、日本の配給会社が「ロード・オブ・ザ・リング」のヒットにあやかって、こんなタイトルにしちゃったんでしょうねえぇぇぇぇという感じ。「アイヴァンホー」でいいじゃないの!ただ、本の帯についている映画の写真が、あまり見ようという気にさせないんだなあ。ともかく、本を読むほうが先。

本は、冒険活劇で、アーサー王とかロビンフッドとか・・・って、これだけでもう読みたくなる代物なのだけど、訳者あとがきがめちゃくちゃ長い。

「この小説の冒頭に、著者は物語の場面と、歴史的背景のことを説明している。場面はイングランドの中部で、森林地帯、あのロビン・フッドの一味の出没したところ、時代はリチャード一世の治世の末期、と説明し、その頃の社会的状況のことを書いている。今から百数十年前のイギリスの読者にも、これだけの説明が必要だと著者は考えたのであろう。
イギリスの読者にもこれだけの説明が必要であるとすれば、今のわれわれにはもう少したくさんの予備知識がなくてはいけないのではないかと思う」

と始まり、延々と説明が続いているんである。てことは、本編を読む前に、こちらのあとがきやら解説やらを先に読まなくてはいけないというわけ?

ま、そんなことはどうでもいい。アーサー王ものというだけでもわくわくの私であるから、まずは楽しんで読むことにする。お正月休みと言っても、主婦は落ち着かない毎日で、外の騒音はなくても、家の中はテレビの騒音に満ちている。そんな中でセダリスのような上等な文章など読んでも、右から左に抜けるのが落ち。ここは日本語で、斬った張ったの冒険物を読むのが利口かも。

「なんと申す、それがしのいいつけに従わぬと申すのか」

まったくお正月向けじゃありませんか!


〓〓〓 BOOK

◆Amazonから2冊

『アイヴァンホー』(上)/サー・ウォルター・スコット \700
『アイヴァンホー』(下)/サー・ウォルター・スコット \800

原書『Ivanhoe』のリストはこちら


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