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2001年11月18日(日)
シングルトンズ・ダイアリー/主婦は楽じゃない!

中学生の時、毎朝同じバスに乗り合わせる母子がいた。
赤ん坊を背中におぶって、幼い子ども二人の手を引き、荷物をたくさん抱えて乗ってくる、その母親の背中は曲がり、膝も曲がっていた。いかにも貧しそうな(見かけで判断してはいけないが)その母子を見て、ものすごく胸が痛んだ。
結婚して子どもができ、仕事を持ちながら家庭を守っていくためには、苦労するのは女性なんだと思ったら、結婚なんかしたくないと思ったし、子供もほしくないと思った。その時の母子の姿が、ずーっと目に焼き付いていて、今でも忘れられない。

幸いにも私はぐうたら生活を送ることができて満足している。だから私は何を言われても仕方がない。都合の悪いことを言われても、馬の耳に念仏を決め込むだけで、生活スタイルを変えるつもりは毛頭ない。

昨日の日記は私自身の憤懣ではなく、上に書いたような母親のことを思って書いたものだが、書き足りないこともあったし、うまく言葉で表せないこともあった。なので、反論があっても当然と思っていたものである。文章が拙いせいもあるが、非常に不十分な文章だったのだ。

しかし、これを十分な文章にしようと思ったら、容量が何メガあっても足りないかもしれない。(用紙が何十枚と書かないところが、非常にデジタルだ!)
ただ、どうしても言いたかったのは、

「主婦はけっして楽してるわけじゃない」

ということだ。
これは一般論だから、もちろん例外もある。

様々な立場で様々な言い分もあるだろうが、なぜ「主婦」は、楽だと思われて、馬鹿扱いされなくてはならないのか?
夫ひとりの給料でやりくりし、自分の家事に対する給料など全く考えてももらえない「主婦」、1年365日、毎日24時間、休みなく夫や子どもに気を配り、自分の時間など満足にとれもしない「主婦」のどこが楽なのだろうか?
万一主婦が外に働きに行く場合、男がその代わりに家事や育児をしてくれるのか?社会はその人の能力をちゃんと評価するのか?

主婦から税金や保険料を取るのがいけないというわけじゃない。取るなら、女性が安心して働けるような社会、環境にするべきであり、日本はそこまで考えていないから、「外で働く」という意識ばかりが先に立ち、国家の基本単位である家庭が顧みられなくなるだろうという予測なのである。

そして何よりも、病人や老人や女性や子どもをいじめる前に、政府はもっと優先してやるべきことがあるんじゃないのか、ということなのだ。

これでもまだまだ不十分な文章だと思うが、きりがないのでこのへんで終わりにしようと思う。

最後に、妻が外に働きに出たがために、友人の家庭が崩壊の危機に瀕していることを付け加えておこう。もちろんこれは、個人の性格や環境にも関係しているものであるから、一概に外に出るのがいけないと言うわけではない。またその家庭も、この不況で妻が働かざるを得ない状況だったのである。私としては、ただ子どもたちが不憫で仕方がないだけだ。


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