
|
 |
| 2001年11月17日(土) ■ |
 |
| シングルトンズ・ダイアリー/亡びるね |
 |
夏目漱石は『三四郎』で日本は「亡びるね」と書いた。 私も今の日本は「亡びる」と思う。
パートタイムの主婦も厚生年金を支払うようになる? 扶養家族手当てを受けるための給料の上限が65万円になる? 専業主婦は年金が少なくなる?
小泉ーーーーーっ! 女や老年寄りをいじめて、楽しいかーーーーーーっ!
パートをしている人には、様々な理由、動機があるだろう。 夫の収入だけではとても暮らしていけないので、やむを得ず働いている人や、とにかく外に出たいので、なんでもいいから働きに行くという人まで、多種多様だろう。 働くのはいいことである。働きたければ、どうぞご自由にといったところだが、お役人はパートでどれだけ稼げると思っているんだろう?貧しい人から、絞れるだけしぼろうって感じがしてならない。
それよりも何よりも、どうも「専業主婦はいけない」と言っているような気がするのは、私だけだろうか? 専業主婦は、怠けてるって言うのか?楽してるって言いたいのか?主婦ったって、小泉の写真集を買っているような、厚顔無知のオバサンばかりじゃないぞ!
病気で働けないとか、子どもがたくさんいて働きに行けないとか、そういう人はそうするんだろう?子どもから手が離れた時には、すでに年齢制限で働き口がないのが今の社会じゃないのか? 社会に順応できなくて会社勤めには向かない、あるいは単純に家事が好きで、家にいたいという人は? 家を守ることは、社会に貢献しない、愚にもつかないことなのか?
家事や子育てが女性だけの仕事とは全く思ってはいないが、家庭を守ることや、子どもを育てることは、未来の日本の発展のために、重要なことであるはずだ。
そういうことを疎かにしてきたがために、現在の青少年の犯罪が増えたと私は思っている。各家庭の責任とは言わない。社会がそうなってきているせいだ。
パートだろうがなんだろうが、女性だって外に出れば肉体的に疲れるし、精神的に苦労もする。いらいらして夫婦喧嘩もする。子どもにまで目がいかない。けして女性だけのせいではないが、家庭が安定していないと、子どもも不安定になる。こんな時代だからこそ、家庭をしっかり守る主婦(あるいは主夫)が重要だと思う。
しかし、上記のような政策を実施されたら、皆パートではなくフルタイムで働いたほうがいいと思うだろうし、専業主婦も外に出ざるを得なくなる。自然、家庭も育児もおろそかになる。社会は荒れる。とりかえしがつかない。 主婦(主夫)の役目は重要なのである。
人間は平等だが、男女は平等ではない。そういうからだの造りになっている。それを無理して平等にしようというほうが間違いだと思う。 だから、家庭を持つ女性も男性と同様に社会に出なければならないとしたら、社会そのものが変わらなければ、やっていけない。男性の理解と協力がなければ、家庭は崩壊する。やがて社会も崩壊する。
もちろん、仕事と家事を立派に両立させている人はいるだろう。だが、そういう人はごく少数だし、ものすごくパワーとエネルギーがなければ、できないことだ。全ての女性が同じようにできるとは思えない。
一生懸命、必死に子どもを育てた挙句、主婦は何にもしていないと判断され、年金も貰えないなんてことは、断じてあってはならない。 もしそんな社会になったら、男は必要でなくなる。面倒だから結婚はしない、大変だから子どももいらない、なんてことになる。ますます高齢化社会に拍車がかかる。
ともあれ、家庭をないがしろにするような政策を考える日本は、漱石先生が言うように、やっぱり「亡びるね」。 弱い者をいじめるのは、やめなさい!
Copyright(C) 2001-2013 SCHAZZIE All rights reserved.
|
携帯用URL:http://www.enpitu.ne.jp/m/v?id=83698
|