のんびりKennyの「きまぐれコラム」
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2004年09月11日(土)  「9月11日の朝」

また9月11日がきました。

あの惨事から3年、
様々な思いが私の頭をめぐります。

私の経営する事業グループの中核をなすのは
米国西海岸における不動産投資事業と
ニューヨーク証券取引所及びナスダックでの投資、
カリフォルニア北部でのベンチャーファンディングの3事業です。


3年前のあの日、私の事業は、
その屋台骨を揺さぶられる程の大きな痛手を受けました。

大量に抱えた商業不動産と株式はその後の数週間で暴落し、
不動産は金融機関からの借り入れの担保バリューを割り込み、
証券会社からは連日のマージンコールが入りました。
(日本的に言えば「追い証」の送金催促です)
ベンチャーファンディングからの回収も遠のくばかりで
利益要因はどこにも見当たりませんでした。


グループ全体が瀕死のピンチでした。
「倒産」「破産」という単語と紙一重の毎日が続き、体調を崩し、
精神的なデュラビリティーの限界も覗き見た様にも思います。


思い出すだけでも背中に寒気が走る、まさに地獄の日々でした。


首の皮一枚で切り抜けることが出来たのは、
私に力があったからでは無く、
私に運があったからと言った方が的確かもしれません。



波風の無い人生など無いでしょう。


人は皆それぞれの人生を戦っているのだと思います。


ただ、苦しさ、哀しさ、恐怖、孤独、経済的危機
それらを乗り切って 穏やかな日常に戻った時
人は「人生の幸せとは何か?」ということに
はじめて気付く様に思えてならないのです。

すくなくても私はそうでした。


あれから3年。

ハワイの蒼い海をバックに
穏やかな貿易風に揺れるヤシの木を見ながら、
のんびりと、今日のゴルフの準備をすることが出来る自分を 
本当に幸せだと感じます。


今日のホノルルは快晴です。


Have a nice day !



Kenny |MAILHomePage