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■スポーツ無能
2008年07月18日(金)
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娘・R(4才)、育ち盛り。

おやじ、日本盛。

嫁からRの幼稚園で行なわれた運動能力テストの結果を見せてもらった。

25メートル走、7秒66!(6秒7)
立ち幅とび、80センチ!(97センチ)
長座体前屈、1センチ!(14センチ)

カッコ内が平均値である。見れば分かる通り、思いっきり平均より低い結果である。1センチってなんだ…固過ぎ。この結果を見て

「ああ、やはり僕の子なんだなあ…」

しみじみと愛が深まった。僕は運動大嫌いでかけっこは遅いし体は固いし(ちんこ含む)、運動系のイベントでは肩身の狭い思いをしたものである。

そんなところを全力で受け継いでしまったようであり、ますます僕の分身である我が娘よ…と愛しさが増してしまうのであった。一方で

「私の子とは思えない…」

僕とまるで逆のことを言っているのが嫁である。

「そういえば君は女バレだったね」

「そうよ!運動能力は高かったんだから!」

嫁は中高バレー部に所属していた。のほほんと弓道場でUNOやりながら適当に弓を引き、隣の税務署に矢をぶちこんでいた僕とは大違いの熱血でスポ根である。

「君じゃなくて僕の遺伝子を受け継げばよかったのにな」

「私だけじゃなくてうちの家系は結構スポーツマンなのよ」

「へえ、そうなの」

嫁は自分がいかに優れた運動系の血を引いているかを語り出した。

「私のおばあちゃんは砲丸投げの選手だったし」

「砲丸投げ?そんな昔から砲丸投げの選手っていたんだ…」

「おばあちゃん、お嬢様だったからさ」

お嬢様がどう転ぶと砲丸投げ選手の道を歩むのだろう。ライク・ア・ローリング・ホーガン。

「あとうちのお父さんはマラソンが得意だったし」

嫁の父といえば大の詩吟好きのイメージしかなかったが、なるほどどちらも肺活量が鍛えられるものである。

家系でいえば僕の父もスポーツ好きで、特に野球・ソフトボール、球技だったら何でもござれの人であった。物置には卓球・テニス…球技の道具がたくさん詰まっており、ボーリングのピンとボールまであった。

なのにどうして僕は父の運動系の血を受け継いでいないのだろう。嫁を見るに、いつも僕が夜這いを仕掛けてももの凄い勢いで反撃するあの瞬発力と機動力は、祖母の砲丸投げと父のマラソンの才能を受け継いでいるに違いない。

砲丸投げとマラソン…。

僕は睾丸投げられてマラ損…。

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