←1クリックしてね。オラに力を。ぱたぱたぱた…と配達夫が掛けて来る音がする。
「しんぶ〜ん」
と新聞が窓ガラスを突き破って侵入してくるのは恐怖新聞だが、
「あなた、ビデオテープが届いたよ」
うちに届いたのは1本のビデオテープであった。
「いやだ、見たくない」
僕は嫁から受け取ることを拒否した。決して貞子ビデオなわけではない。ましてやわいせつなビデオでもない。これは僕らのインタビューが録画されたビデオなのである。
先日栃木の実家に帰った時、公園で遊んでいたら地元のケーブルテレビからインタビューを受けた、という話を書いた。それがあっさりオンエアされたらしい。実家ではケーブルを引いていないので見れないが、
「うちケーブルテレビ見れないから録画しててくれっけ?」
と予め母がわざわざご近所さんに頼んでおり、
「さとーさんが撮ってくれたから送っからな!」
と僕らに送り付けて来た、という訳である。他の人はどうか分からないが、僕は自分の映像を見るのは大嫌いである。自分の声が嫌い。動く姿が嫌い。だからこのビデオは見たくない。
「私も自分の姿を見るのはやだなあ」
嫁も見ることを躊躇し、結局そのテープはテレビの前に放置された。ところが…
「これなんでおいてあるの?これなんのびでおなの?」
早速目を付けたのが娘・R(4才)である。
「これは前テレビ屋さんが来た時のビデオで…」
と説明すると
「見る!見る!見る!」
息子・タク(2才)と一緒に大合唱。僕らと違いRとタクは自分の映像を見るのが大好き。しょっちゅう写真やビデオを見せろとうるさいのである。
「わかったわかった。じゃあ見ような…」
子供達に押し切られて見ることを決意した。ビデオをセットし、緊張しながら再生すると、どこかで見たことがあるオタク面の男が出て来た。もちろん僕である。
「ギャアアア!」
とっとと早送りした。その時着ていた

このようなTシャツがそのまんま映っていた。普通こういうのってカットしないのだろうか。地方ケーブルテレビの大らかさに負けた。
次に映っていたのは嫁がニヤけて答えている映像。脇にタクがへばり付いていた。そして最後に母とR。母がなんか答えている時にRが
「おばあちゃーん。なにしてるの?」
と駈け寄って来、
「ほらほら、テレビだよテレビ!」
と言っているところがそのまま映っていた。なんでそんなとこカットしないでそのまま流しているのだろうか…。結局一族総出で映っていた。貞子が出るビデオより恐ろしい内容であった。
もちろん僕らの他にもたくさんの人が映っていたが、母も含めておしなべて皆栃木弁で喋っており、ほのぼのしたものであった。おらが村のインタビューという感じがする。
裏ビデオはたくさん持っているが、それにちなみ、このテープは
オラビデオと呼ぶことにする。
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