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■笹の葉さらさら、ヤル気もさらさら
2008年07月08日(火)
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栃木の実家で、母と何か食べに行こうかという話をしていた時、

「カレーのおいしいお店を教わったんだけど行かない?」

と母が言うのでびっくりした。

何故びっくりしたかと言うと、その訳は今は昔…僕が子供の頃のことじゃった。外のお店でゴハンを食べる時、僕や弟が

「カレー食べたい」

と注文しようとすると必ず母に

「カレーなんかウチでも食べられるでしょ!」

と怒られカレーを頼めなかったからである。食べ物の恨みは恐ろしいため僕は覚えているのだが、その母が自分からカレーを食べに行こうと言い出すとは思わなかった。

確かに当時、僕の住んでいたところはカレー専門店などなく、母のカレーとそう大差はない、もしくは母の方がおいしいことは子供ながらにも分かっていた。しかし今では家では作れないようなインド人もびっくりの本格カレーを出す店が増えたので、母も考え方を変えたのだろう。

そんなわけで母推薦のカレー店に行ってみたら確かに旨かった。娘・R(4才)と息子・タク(2才)が食べられるお子様カレーもあり、それもファミレスにありがちなアンパンマンカレーレベルのレトルトではなくちゃんと作り込まれたもので、ふたりともガツガツと明らかに食い付き方が違っていた。

21世紀になって7年も過ぎると母も変わるものである。母のカレーなる転身。なんつって。

そして実家から帰って来た今日。そういや世間では七夕。

「七夕というと何かあるような気がするんだけど、なんだっけ…」

といつも思い出すのが「七夕イコール僕と嫁の結婚記念日」このことである。但し今年は思い出すのが遅過ぎた。もう日付が変わろうとしていたのである。隣の部屋にいる嫁を覗いてみると、無言でチラシを漁っていた。

ただ考え事をしているだけなのかもしれないが、結婚記念日について何も触れないことに対してムスッとしているのかもしれない。僕に後ろめたい気持ちがあるのでそう思えて仕方がない。

「時間よ戻れッ」

と唱えたところで脂汗ひとつ戻らない。無情な時の流れと同様に流れ落ちるのみ。い、いいや、とりあえず言っとこ…とおずおずと嫁のそばに座り

「あ、あのー。結婚記念日だよね…」

と言うと

「そうです。7年間ありがとう」

思いもよらず礼を言われ、ちょっと目が潤んでしまった。

「じゃ、じゃあさ、お祝いとか出来なかったけど、せめて7周年まぐわいでもするか!」

照れ隠しにレッツ交尾とはしゃいでみた。すると

「だめです〜あと2分で日付変わります〜」

なんだ、いつもの拒否り具合と変わらないではないか。それはないだろう…と

「7年目の7月7日の記念日だぞ。スリーセブンで確変女体大解放しろおおお!」

僕のパ・チンコをじゃんじゃんばりばり暴れさせたいことを主張。しかし嫁は

「本日は閉店です!またのご来店を!」

至ってクールに蛍の光。最早7年目にもなると結婚記念日など燃えないゴミの日ぐらいの価値しかないのかもしれない。

21世紀になって7年も過ぎると夫婦も変わるものである。加齢なる夫婦。なんつって。


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