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■エゴロジー
2008年07月07日(月)
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昨日の日記の続きでごんす。

栃木に帰省中、噴水のある公園で娘・R(4才)と息子・タク(2才)を行水がてら遊ばせていた僕と嫁。ここの噴水は、新歓コンパで思いっきり飲まされた新入生がつぼ八のトイレで吐きまくるゲロのように勢いが良く、Rとタクを含めたちびっ子達がびしょ濡れになって遊んでいた。

「そろそろ帰ろうかね」

だんだんと暮れなずむ街の光と影の中に入ってきたので、一旦家に帰っている母に車で迎えに来てもらおうと電話をし、Rとタクを着替えさせていると、TVカメラとマイクを持った一団が現れた。ポロシャツに書かれたロゴを見ると地元のケーブルテレビ局のようだ。

おそらくいきなり暑くなったこの週末、噴水で戯れる子供達の絵を撮りに来て、

「いやー暑いですからねえ」

みたいな市民の声を拾おうという趣旨なのだろう…と眺めていたら、

「あのー。ケーブルテレビですけど」

なんと僕がインタビューに捕まってしまった。やっだーうっそー。おそらく僕よりもずぶ濡れの子供の絵が欲しいと思われるので、Rとタクに

「こっちにおいで」

と呼びかけたのだが、ふたりとも恥ずかしがって逃げてしまった。なんというヘタレ。

「はい、ななななんでしょうか…」

しかしそのヘタレの血の大元は僕である。カメラを向けられると途端にびびる小市民。「いやー暑いですからねえ」と頭の中で答えをリフレインさせ、噛むことのないように備えていたら

「あなたは何かエコ的なことをしてますか?っていうインタビューをしてるんですが」

予想とは全く違うことを言われた。え…何…暑くても子供にプールへ行く金がなくて公園の噴水で涼を取らせるしょぼい庶民の声を拾いに来たんじゃないのか?と僕はパニくった。

あなたのエコ…。頭が真っ白の状態で必死に考えた。やはりセーラー服着用のままコトに及ぶのが一番興奮するわけで…いや、それは「あなたのエロ」だ。エコロジーではなくエロジジイだ。考えること約3秒ほどだろうか、

「エコですか…えーと、割り箸をつかわないようにしています」

何もしてないとだけは言いたくない、というええかっこしいな心が働いて、咄嗟に超適当なことを言ってしまった。

「ほう、そうですか。他にありますか?

「え、まだ言うの…えーと…無駄な電気を使わないように気を付けています…はい」

これも超適当である。

「なるほどですねえ」

それから二言三言言葉を交わすとインタビュアーはお礼を言って去って行った。

…あああ全栃木県民に嘘をついてしまったああああ。オンエアされる前に彼らを襲撃してカメラを破壊しておくべきだろうか、と考えてると

「あなた…マイ箸なんて持ってないじゃん」

一部始終を見ていた嫁のツッコミが入った。

「いや…マイ箸持ってるなんて言ってないじゃん。割り箸を使わないようにしてるんだよ。割り箸を出さない店にしか入らないようにしてるんだ。松屋とか」

「あ、そう。でも電気を大切にってのは嘘だよね…」

確かに昨晩のことを思い出すと、使ってもないのにパソコン動かしっ放し&モニタ付けっぱなし、明かりも付けっぱなしでマンガを寝転んで読みながら寝落ち、という有様であった。

嘘。大げさ。紛らわしい。ああああJAROとデンコと嫁に殺されるうううう!しかし「はーい嘘デース!」とは素直に言えなかった。

「昨日の夜だって電気付けっぱで…」

執拗に僕のアンチエコ行為を指摘しまくる嫁に

「あ〜そういえばそんなこともあったですかねえ〜」

高田純次ばりのいい加減な受け答えで流すしかなかったのであった。

噴水のそばの言い争いだけに、水掛け論。なんつって。

母
オマケ。迎えに来た母もインタビュアーに捕まってましたの図。

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