←1クリックしてね。公園で子供達と遊んでいるとハトにエサをやっているおばさんがいた。おばあさんがエサを撒くとハトがフルッホフルッホと集まって来る。その群れの中にいつの間にか
「えさー!」
鳥類の中に人類がひとり。我が息子・タク(2才)も含まれていた。
「お前まで釣られるんじゃないっ!」
ハト群の中から連れ出そうとすると、おばあさんが
「ボクにもあげようね」
とタクの手にエサを分けてくれた。
「あああ、すいませんねえ」
「えさ、たべるー」
「タク、お前が食うんじゃないっ!」
あいうえおを教える前に人としての尊厳を教えるべきであった。娘・R(4才)にもエサをおすそ分けし、ふたりがハトを追いながらエサを撒く姿をしばし眺める。都会のハトにエサをやっても糞害が広がるだけなのだが…と思ったがここで言うのは無粋というものだろう。
「おじさん、おじさん」
「ん?」
ふと横を見ると、Rよりひとつふたつ年上ぐらいの女の子が立っていた。
「あの子達、おじさんの子供?」
ハトと戯れているRとタクを指差す。僕は「そうだよ」と答えた。Rを呼び寄せてこの女の子にもエサを少し分けてやると、しばし一緒に遊んで帰って行った。
午後、別の公園でまた遊んでいると、
「ねえねえ、こんなことできるんだよ〜」
Rと同じくらいの女の子に声をかけられた。公園の遊具を駆使して自分でジャンプ出来るとか、高くまで登れるとか、その都度僕に言うので
「あはは、すごいね〜」
僕もその都度相槌を打つ。ていうか誰、君。(とは言えない)そして
「ねえねえ、あの子可愛いね!名前なんていうの?」
唐突にまた別の女の子から声をかけられた。可愛い子とはRのことのようだ。
「Rちゃんっていうんだよ」
と答えると
「わたしもRちゃんなの!」
パアっと目映い笑顔を見せた。
「そっかー。同じ名前だね。君も可愛いよ」
「ねえねえ、ここにてんとう虫がいるの」
「どれどれ、あっほんとだ」
「そーっと見るのよ…」
「はい…」
「…」
「…」
「…」
「星がふたつだね」
「うん」
「星がふたつだから2年生かな?」
「わたしも2年生!」
「ははは、そうかー」
見知らぬ女の子と思わずてんとう虫観察デートをしてしまった。
僕は自分のことをアキバ系オヤジのルックスだと思っていた。アキバ系といえばロリコン。小さな女の子が一番警戒すべき存在である。
しかしこうも見知らぬ子供達から声をかけられるということは、案外普通のおやじに映っているのかもしれない。もちろんRとタクがきっかけて声をかけられることが多いし、また子供達と一緒ということがより接しやすく映っているのだろうけれど。
そんなわけで今日は行きずりの女と遊んでしまった。しかも3人。全員年齢一ケタだけど。できればあと15年後ぐらいにこの子達が鮭のようにカムバックサーモンしてくれると有り難いのだが…。
エサでも撒いとくか。
逆ナン去ってまた逆ナンの1日であった。
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