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■やきもきメモリアル
2008年05月31日(土)
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「今日の子供達はどうだった?」

仕事から帰って来て嫁に娘・R(4才)と息子・タク(2才)についての出来事を聞く。

「タクは…友達のユウキ君のほっぺたをなんか知らないけどプニプニ触ってたら両ほっぺた思いっきりつねられ返されて泣いてた」

「あほだなあ」

虎児もいないのに虎穴に入ろうとしたけど実は墓穴でした、みたいな。

「それで泣きながら『ユウキくん、きらい!』とか捨て台詞言ってね、ユウキくんにも『たっくんきらい!』って言い返されてたけど」

「自分で蒔いた種じゃないか」

「そうそう。タクが悪いんじゃないのって突っ込んだんだけど」

自分で種を蒔いたタクの種を蒔いたのは僕!

「じゃあRは?」

タクのお馬鹿な話を聞いたので今度はRである。

「Rは…寝る前ってやたらテンション高いじゃない?」

「うん」

「なんかやたらはしゃいじゃってさあ…お尻に靴下を当てて『しっぽ〜』とかやってたよ」

「あはは、かわいいなあ」

しかし僕には分かっていた。それだけで終わるはずがないことを。血の繋がる者だけが分かるというか、そんな直感があった。

「それから靴下を股に当てて『ちんちん!』って…」

「ああああやっぱり。レッチリか」

レッチリとはレッド・ホット・チリ・ペッパーズという、

The Red Hot Chili Peppers
全裸に靴下ちんぽカバーをするのが持ちネタのバンドである。

「しかも普通の靴下じゃなくてハイソックスでさあ…」

「意外と見栄っ張りなんだね」

僕は決してこのようなお下劣ネタを仕込んではいない。僕も一応人の親なので、Rには出来るだけ清い存在でいて欲しい…という願望がある。それなのに予備知識もないのにこの往年のレッチリネタを持ってくるあたりは、血は水より濃しと言わざるを得ない。

ともあれ、嫁から聞いただけでも子供達の生き生きとした生活が伝わってくるではないか。それをこの目で見られないことの口惜しさよ。嫁が羨ましい。

もちろん24時間子供と離れられない生活は重労働に違いないが、子供達との思い出の積み重ねは、会社で毎月25日にぺしりと机に置かれる給与明細なんかより遙かに価値がある。

この日は雨で、幼稚園の送り迎えの時にタクが「だっこ」と甘えてしまい、傘とタクを抱えて大変だったそうだが、そんな雨にも負けず風にも負けない嫁の原動力もその辺にあるに違いない。

雨ニモマケズ 風ニモマケズ
オハヨウカラ オヤスミマデ
子供ノクラシヲミツメル

ライオン製品のような人に僕はなりたい。

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