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■ビンタの神様
2008年05月01日(木)
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晩ご飯を食べている時、娘・R(4才)がスープの中にポチャポチャとおかずを入れていた。

せっかくの嫁の手料理が台所三角コーナーに蓄積した残飯のようなカオス状態に。

「食べ物で遊んじゃいけません」

一応叱ってみたところ

「ちがうの!おいしいのよ!Rちゃんのお料理なの!」

逆に怒られてしまった。別にイタズラしているわけではなく、Rなりのグルメであるらしい。その混沌を更にまぜまぜした後、ばくばくと食べていた。

「ほら、おいしんだから」

Rは得意顔であった。ここは料理のアレンジ技を褒めてやるべきなのだろうか。

「えーと、よくできたね。ゲロみたい…いやいやヤミ鍋みた…いやいやいや…」

褒め言葉が見つからぬ。この子の味覚は大丈夫なんだろうか…そっと遠巻きに見守っていると

「あ」

Rがカオススープをこぼしおった。服の上下と床が瞬時にてびしゃびしゃの惨事になったものだから

「何やってんのー!あああああもう服脱いで!」

たちまち嫁がブチ切れた。Rはさっきの得意顔はどこへやら、しょぼーんとなってしまった。

「ちゃんと左手で持たないからこうなるんでしょ?」

嫁がネチネチと説教しながら服や床の始末をする。怒鳴りこそしないが、怒りを抑えているのは手に取るように分かった。そんな時によしゃあいいのに息子・タク(2才)が

「まったくダラダラ食べてるんだから…」

という嫁の説教の尻馬に乗り

「そうだよ!だめだよ!」

とか調子のよい相槌を打ったものだからさあ大変。

「お前はうるさい!」

嫁の内なる怒りを噴出させてしまった。怒鳴られたタクは当然大泣き。

「うわあああああん!パパー!パパー!」

と僕に歩み寄ってきた。そりゃお前が悪いよ、と言いたいところだったが、両親のうちどちらかが怒ったならばもう片方はなだめ役にならねばならない。嫁も僕も怒ってしまったらタクの逃げ場がなくなる…と思った僕は

「よしよし、こっちおいで」

さあ父の胸に飛び込んでおいで、と手を広げた。

「パパー!」

タクが僕の懐に飛び込み、抱きついて来る…そして抱き合う美しい父子愛…と思ったがさにあらず。

ばちーん。

思いっきりビンタされてしまった。

「な、なんでだー!」

「もうパパきらい!」

「お、怒ったのはママだよ?パパはお前を優しく包もうと…

「パパきらい!」

「なんで父の愛が伝わらないんだあああ!」

まったくとんだとばっちりを食ってしまったものである。息子を庇おうとした僕の思いが、君に伝わる。そう信じていたのに。

「パパはな、今お前にビンタされた頬より心が痛むぞ…」

「うわあああん!パパやだ!」

悲しや。切なや。これほどビンタがこたえたことはなかったわ。親にさえぶたれたことないのに!いや、あるけど。そういえばビンタといえば、アントニオ猪木が「リンダリンダ」を歌ったら

「ビンタビンター!ビンタビンタビンター!」

ってなるっていうネタなかったか。ビンタビンタ、生きているから友達なーんーだー。

結局Rずぶ濡れ、嫁激怒、タク泣きわめきの阿鼻叫喚をどう収めようか、一応一家の大黒柱である僕は考えたのだが…。

困っちゃうなぁ〜。

ビンタ困っちゃう。

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