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■パソコンの介錯を頼まれたでござるの巻
2008年04月25日(金)
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「あなた、お願いがあるの」

夜中に嫁が迫ってきたので、すわ、3人目が欲しいのかと身構えたら違った。

「ぶっ壊して欲しいの」

とパソコンのハードディスクを差し出したのである。これはちょっと前にディスプレイがイカれてダメになった嫁のノートパソコンのもの。既に新しいのを買ってデータを移している。なのでデータ漏洩防止のため、ハードディスクを壊してから廃棄したい、とのこと。もっともな用心であるけれども

「僕がやるのか…」

ちょっと考えてしまった。面倒だという理由ではない。何か戸惑いがある。それは何なのか。暫く考えると、その心のうねりは僕がパソコンを単なる家電として見ていないことによるものだ、ということに気付いた。

他の家電とは違い、パソコンには様々なデータが詰まっている。膨大な写真やメールの蓄積もあろう。写真には思い出があり、メールには書いた時もらった時に感じた喜怒哀楽がある。すなわち自分の念が篭っているのである。念が篭っているモノ、というと髪が伸びる博多人形みたいだが僕には当たらからずも遠からずだ。

根っからのネット漬けであることもあり、機械というよりは相棒に近い思い入れがある。ましてやこのパソコン、僕が嫁にン十万円出して買ってやった当時のハイスペックパソコン。嫁が長年使っただけでなく僕も外出先で使わせてもらった。情が移らないわけがない。

そんな情と念に満ちたパソコンのハードディスクを僕がこれから破壊する…。なかなか手が動かず

「介錯する時ってこういう感じなのかな…」

ほうっと溜め息を付いた。パソコン如きに介錯とは大袈裟だろうか。介錯だけに拡大介錯、なんつって。

「でも、ま、やらなければ」

ようやく心が決まってバールのようなものを取り出し、

「…今までありがとう」

念仏代わりに一礼し、カイーンカイーンと打った。ボコボコにした。二度と読み取れないように。

「さ、済んだよ」

嫁は僕から返されると満足そうな笑みを浮かべ、その変わり果てた姿を箱の中にしまった。

「これも情報化社会の習いである。許せ」

僕はそう思いながら見送った。この暗い気持ちを払いのけるには…とりあえず嫁を襲いたくなったので抱きついた。

結果、堅いディフェンスに歯が立たず、乳にすら触れられず、

「ざーんねーんでーした、まーたどうぞー」

ケケケと笑って嫁は寝た。おのれ口惜しや…。

「わたしもぶっ壊して!めちゃめちゃにして!」

って言ってくれないかねえ…。

たいと思い、になってしまったがここは気分一新、

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