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■リズム・リアリズム
2008年03月23日(日)
嫁が息子・タク(2才)を医者に見せたところインフルエンザではなかったようだ。

平熱になってひとまず安心だけれども一応大事を取って外出は控えさせた。今日は娘・R(4才)のリトミック発表会があり、それは僕が連れて行くことにして、タクは嫁と家で留守番である。

R
Rは緊張した趣きでハンドベルを鳴らしたりして可愛いことこの上なかった。リトミックを始めたのが2年前…その頃は結構な人数がいたのに、今は4人しかいない。

もっと別のメジャーどころの習い事に移った人も多いのだけれども、このリトミック教室自体の質に疑問を感じて辞めていった子もいる。いわく

「内容がぬるい!」

と。わりとダルダルなところがあるんである。教室はヨシコ先生という女性がメインで教えているのだが、サポート役の他の先生達とうまく連携が取れてない時があるし、

「あ、こっち並んで、いや、ごめん、こっち…」

ドジっ子かお前は、とツッコミたくなることもしばしば。仕込みが甘いというか。僕はこの他に幼稚園の授業しか見たことがないのだが

「はい次、はいこっち向いて、はい歌いましょー」

子供達に空白時間を与える隙などなく次から次へとパンパンパーンと進行し、限られた時間でこれだけをやる、ということがしっかり考えられている。もっとピシピシっとしたリトミック教室に移っていった子もいるという。

実際ヨシコ先生のレッスンがダルダル過ぎて

「今日はつまんなかったね」

と4才児にすら言われてしまっている。なので嫁も

「もうリトミックはやめにして、ピアノにしようかなあ…」

などと悩んでいる。しかし辞められない理由がふたつある。

ひとつはRがリトミック大好きなところ。今まで「行きたくない」と愚図ったことなど一度もない。他の子などはわりと「今日は行きたくない」とゴネる時もあるようだが、Rには全くないのである。余程好きなんだろうと思う。それを無理矢理辞めさせてしまうのはどうかということ。

もうひとつはピアノを習わせるとしたら、これもまたヨシコ先生なのである。ヨシコ先生は本来ピアノの先生なのである。ヨシコ先生が言うには

「ピアノを始めるのは早ければいいというわけではありません。闇雲に習わせようとしても子供が嫌がってしまっては意味がありません。まずリトミックで音楽に親しませて、楽しいという感覚を養ってからピアノを習わせるのです」

リトミックとピアノのレッスンは一体であり切り離すことは出来ない、とのこと。幼稚園の頃エレクトーンをやっててとっとと辞めてしまった僕には耳が痛い。勿論ヨシコ先生以外のピアノ教室はそこらにゴロゴロあるけれども、現在Rが大好きなので、無下に替えるのもどうかなあ…と。

よかったこともある。これは嫁から聞いたことなのだが、幼稚園の先生から

「Rちゃん、もしかしてリトミックやってます?歌や踊りの時、きちんとリズムが取れてます」

と誉められたのだという。

「いやーこの時初めてやっててよかったと思ったわ」

とは嫁の談である。気を良くした嫁は息子・タク(2才)にもリトミックを習わせるべくヨシコ先生に相談してみると

「あー、たっくんは必要ないです。もうリトミックを分かってますから」

いつもRのレッスンを見ているタクは、一緒に歌ったり踊ってる間にリトミックの何たるかを既に掴んでしまっているのだという。門前の小僧なんとやらである。月謝払ってないからモグリだけど。

そんなわけでリトミックに親しんだRとタクは何をしているのかというと…

R
今日もPerfumeの歌で踊りまくるのであった。

「リズム感の良さはパパゆずりなのかもね」

と嫁が言う。

「僕、別にダンサーとかじゃないし」

「ビーマニうまいじゃん」

「ああ、それね…」

かつてBEATMANIAという音楽ゲームで、全国インターネットランキング5位ぐらいだったのは恥ずかしい過去。

「私もピアノやってたんだけど、シンコペーションが下手でいつも言われてた」

「ふーん」

嫁が語り始めたので適当に聞き流した。

シンコペーションよりちんこ(マスター)ペーションが得意な僕である。

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