「今日はどんな髪型にしようか?」
朝、嫁が娘・R(4才)の髪型をセットしようとしていた。この母子の姿。僕は男兄弟育ちなので物珍しくも微笑ましく思え、女の子っていいなあと眺めることもしばしば。
「えーっとねえ、きゅあどりーむ!」
Rのリクエストはプリキュアのキャラ、キュアドリーム。

Rが一番好きなアニメの主人公である。
「はいはい」
嫁は簡単に返事をするが、二次元キャラの髪型を再現するのは難しい。スネオの頭を三次元で再現するのは事実上不可能である。果たしてその結果は…髪のみぞ知る、なんつって、と固唾を飲んで見守っていると
「できたー」
なにやら出来た模様。
「うーん、キュアドリームか?それ…」
僕がその出来映えを見ていまいちピンと来ないと言うと
「どりーむなの!」
Rは言い切った。さすがに完璧な再現は無理だろうから、あまりケチを付けるのは野暮というものだろう。そう思い直して
「じゃあドリーム、お外に遊びに行こうか」
「うん」
Rを公園に連れて行き、遊ぶことにした。
「パパー、いっしょにコンサートごっこやろー」
公園にて遊び始めると、先ほど「まあそんなもんか」と思えていた髪型が再び気になった。やはりキュアドリームとはちょっと違うのではないか。時間が経つにつれ違和感がどんどん大きくなる。試しに写真に撮ってみようかと
「はいRちゃん、ちーず」

デジカメを向けると生意気にデルモポーズ(ダイエーチラシ系)をキメるなまいきシャルロット。この画像を見て確信した。僕の心に引っ掛かっていたものがはっきりと分かった。これは

キュアドリームというより、

バイキンマンだ!
「…バイキンマンみたいな頭だな」
胸のつかえが取れ、ついうっかりRの前で言ってしまったら
「パパだいっきらい!」
思いっきり嫌われてしまった。だいっきらい…だいっきらい…だいっきらい…ああ…そうだよな…乙女心を傷つけてしまう…僕は罪なオヤジ…。
「だいっきらい」の言葉が頭の中を羅睺星の如くぐるぐる回り、いっそ滑り台の上から身を投げようかと思ったが、ふとポケットに手を入れるとラムネ菓子がひとつ。おお、神よ。これが僕の投身を止めた。
「Rちゃんごめんな。これあげるから。それでもパパ嫌いか?」
とRのご機嫌を伺うと
「だいすき」
起死回生の一撃!ああ、髪の毛ひとつで娘に嫌われたらたまったものではない。
文字通り危機一髪なお話であったとさ。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。