ある休日の昼下がり。僕のアレは右曲がり。
「買い物に行って来るから」
嫁が出かける支度を始めた。
「あい。行ってら」
僕は娘・R(4才)と昼寝している息子・タク(2才)がいるので留守番である。
「カップヌードル買ってきてあげるからね。88円だから!」
「あ?ああ、カレーのをよろしく…」
僕がカップヌードルをリクエストしたのは確か数ヶ月も前のことになるが、徹底的に安くならないと買ってくれないようである。
「Rとたっくんにはみかんを買って来てあげるからね〜」
嫁はそう言い残して買い物しようと街まで出かけて行った。さすがに財布は忘れていない。
「ママ、みかん買ってくるって」
「うん、君達大好きだからな」
Rもタクもみかん大好き。まさにみかんの大器よ、としばらくRと遊んでいるとチャイムが鳴った。
「だれかきた!」
とRが浮き足立つ。
「はいはい、パパが出ますよ」
扉を開けると、ついこないだ引っ越して来たお隣さんが立っていた。
「あのーコレよかったら…実家の母がダンボール1箱分送り付けて来て…」
みかんをたくさんもらってしまった。このお方、引越しの挨拶の時はうなぎパイをくれた。そして今日のみかん。ご実家はどこですかと聞かなくても思いっきり分かりやすい。この次はお茶かサッカーボールでも持って来てくれそうな勢いである。
うなぎパイとみかんに対抗するためには、僕も栃木名物レモン牛乳と「とちおとめ」あたりをお返しせねば…と考えたがそれどころではない。お礼を言って扉を閉めたらすぐさま嫁に電話。
「みかん買っちゃったか?実は今お隣さんからもらってしまったよ」
「うそ。もう買っちゃったよ」
「返せないか?」
「えー…」
「20個ぐらいあるんだよ。その上お前が買って来たら食べ切れないだろう」
「そうだけどさあ」
「残ったみかんはそのうち腐って『俺達は腐ったみかんじゃねぇ!』って加藤が暴れ出すから…」
「はいはい分かりました」
やがて帰って来た嫁は、言われたとおり返品したと語った。
「でもなんか知らないけど『え、返品っすかw』ってスーパーの兄ちゃんに笑われたよ」
「別におかしくないじゃんねえ」
「ねえ」
余程貧乏臭く思えたのだろうか。
お土産のカップヌードルは1個だけだった。僕の好物なのでもう2、3個買っても罰は当たらないというのに、ホントに88円分しか買ってくれないとは!スーパーの店員と嫁の態度は
誠にみかんに存じます。
あなたのズンクリ(ズンドコクリック)でかじりんを励まそう!
ランク沈殿物と化してるので大人の階段上らせて下さい。
↓
←みかん
←痴漢
←あかんはてなアンテナに追加
今日もアリガトウゴザイマシタ。