昨晩嫁に夜の営みを拒絶され、その悔しさと共に目覚めた朝。
今宵こそは…今宵こそは…ひとつの念に縛られた念縛霊のように頭の中がループしていたら(要するに寝ぼけていたのである)、娘・R(4才)が手渡してくれたものがひとつ。
「はい、パパ」

うおおおおお!これは手作りチョコ!
「ああ、今日はバレンタインデーだったのか…」
すっかり忘れておったことよ。朝イチのチョコ爆撃にすっかり邪念が取り払われてしまった。
「ママとRちゃんで作ったんだよねー」
嫁もしてやったりの顔でニヤニヤと笑っていた。
「Rちゃんは去年も作ってくれたね。ありがとう…」

しかも熱烈な恋文もセット。必死に解読すると「パパだいすき♥いつもあそぼう なかよくあそぼう」と読める。
「それ、一生懸命考え考え書いてたのよ」
と嫁。もう死んでもいい。いや、Rの花嫁姿を見るまでは死にたくない。いや、Rを嫁になど死んでも行かせない…もう朝っぱらから泣きそうな気持ちになっていたら
「ぶわあああああああああ!」
一足先に号泣している者がいた。息子・タク(2才)である。
「たっくんのちょこは?たっくんのちょこは?ぶわあああああああ」
僕だけチョコを貰っていたので大泣きしたのである。すまん、浮かれるあまり、我が家でもうひとりの男のお前を忘れていたよ…。
「嫁、タクのもあるんだろ?そっち先に出せばいいのに」
「ゴ、ゴメン…」
嫁が慌てて冷蔵庫から僕のと同じようなチョコを出し、Rに持たせてタクに渡すと、あれだけギャンギャン泣き叫んでいたのに
「いえーい」
ものの1秒で満面の笑みのタク。この子のちゃっかり節だけは見習いたいと思う。
「タクもチョコ作ったんだよねー」
と解説する嫁に
「うん。たっくんも、ちょこ、たべたい」
タクはもう食べたい一心のようであった。
「まあこの子は作る量より味見した量の方が多いけど…」
やはりちゃっかり節男。
「じゃあせっかく作ってくれたから、ひとついただこうかな」
「Rちゃんもチョコたべたーい」
「よしよし、みんなで食べよう」
Rはチョコをポリポリとかじる一方で、タクはチョコ1個を丸呑み。うぐうぐ言いながら目を白黒させていた。長良川の鵜か。いつまでもこうして家族達とハートマークに満ち溢れた生活でいたい…と浸っていたのだがちょうど時間となりました。会社に行く時間が来たのでこれにてお開き。
しかしバレンタインイベントはこれだけでは終わらなかった。会社の昼休みに弁当箱を開けてみると

そこにはまたしてもハートマークが。嫁、ノリノリじゃねーか。新婚さんの愛妻弁当だってこんなベタなことはしない。社内で食べるのがものすごく恥ずかしかった。このハートの桜デンブに込められた意味は、
「私の臀部も食べて」
という解釈をして間違いがなかろう。今夜こそはファックインザ嫁ボディ。今宵は今宵こそは今宵こそは…とまたしても思念がループして夜帰宅。きっと嫁は発情モードになって首を長くして待っているに違いない、とそのまま
「バレンタインDAY!破廉恥インDAY!」
と叫んで押し倒したら
「洗濯物たたまなきゃならないから」
発情どころか全く素の嫁であった。あの弁当はなんだったんだ。じらしバレンタインは反対である。うそ。おおげさ。まぎらわしい。
吹けば飛ぶよな洗濯物にすら負けた僕は、それだけ存在価値も軽いということなのだろうか。
バレンタインデー。
嫁がやらせてクレナインデー…。
(3年ぐらい同じオチのような気がする)
あなたのズンクリ(ズンドコクリック)でかじりんを励まそう!
チョコの代わりに、クリックで愛を下さい。
人気ブログランキング←クリック1回感謝→
FC2ランキング←こちらも続けて押してね→
ブログ村←ついでのついでに→
■はてなアンテナに追加
今日もアリガトウゴザイマシタ。