両足でそれぞれ2冊の本を踏んづけて、ずりずり引き摺りながら歩く娘・R(4才)
「今、なにしてるでしょーか?」
「忍法水ぐもの術?」
「ちがう!すけーと!」
クイズに外れたら娘に怒られたでござる。
「Rちゃん、すけーとする人になりたいの〜」
Rは目をキラキラさせて夢を語った。
「テレビでそういうのやってたのよ」
嫁が言うには教育テレビでフィギュアスケートに挑戦、みたいな番組を見て思いっきり影響を受けてしまったのだという。スケートだったら運動嫌いの僕でもわりと好きである。
初体験は小学校3年生ぐらいの頃。天然リンクと書けば聞こえがよいが、単に田んぼに水張っただけのスケート場に朝連れて行かれ、いきなりリンクに放り込まれて滑って転んでばかりだったが、午後にはいつの間にかはガンガン滑れるようになっていた。
Rと息子・タク(2才)はまだ小さいのでそれは無理だとしても、僕と嫁が手を引いて教えてやればそれなりに出来るようになるのではないか…と思い
「この辺にスケート場あったっけ?」
嫁に聞いてみると近場にあるとの答え。早速ネットで調べてみると
「あ…靴がないわ」
子供達はまだ小さ過ぎて貸靴のサイズが合わないのであった。
「もう少し大きくなってからの方がいいのかな」
と首を捻っていたら、それよりも重要なことを思い出した。嫁、スケートが下手なんである。遠い昔、僕らが大学生だった頃、スケート場でデートしたことがある。横浜屈指のゲイのハッテン場・反町公園の隣にある神奈川スケートリンクで、ヨロヨロと足元がおぼつかない嫁を僕が手を引いて滑ったものである。
嫁は頑張っていたが最後の最後で大ゴケをかまし、
「あなたに尻餅付くところだけは見られたくなかったのに…」
イヤンイヤンと顔を赤らめていたので
「そんな恥ずかしがることないよ」
ジェントルに手を差し伸べてやった青春の日の思ひ出。今だったら置いて帰る。逆にスキーは嫁の方が圧倒的に上手いので、雪山に行った時は僕が屈辱を味わったものである。
尻餅を付くだけで恥ずかしがっていた嫁は、朝、僕に尻を向けながら着替えている。それでいてせっかく向けられているのだからと欲情してかぶり付くと蹴りの反撃を食らうので全く女という生き物は分からぬ。女心と嫁の尻。
話が反れた。
僕が子供達をスケートに連れて行っても、手を引いてやれるのはRかタク、ひとりが限界だと思うのだ。もうひとりは嫁にやってもらうしかないが、この通りの腕前なので期待できない。
「やっぱりもう少し大きくなってからの方がいいのかな…」
Rのやる気がある内に連れて行ってやりたいという気持ちだけが焦る。
「ていうかR、こないだまでバレリーナになりたいって言ってなかったっけ?」
ちょっと前、そんなことを言っていたので、わりと本気でバレエ教室を調べてみたものである。しかしRは
「ばれりーなはもういい!すけーとなの!」
夢を否定したらまた娘に怒られたでござる。夢見る乙女の底力とはまさにこのこと。移ろいやすい乙女の夢であっても、親としてはどこまでも付いて行かねばなりますまい。バレリーナからフィギュアスケートへ。
アン・ドゥ・トロワからアン・ドゥ・ミキへ…。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。