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■いなかいっぱい
2008年01月29日(火)
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週末は嫁実家に泊まっていた。

東京都とは名ばかりの大自然溢れるド田舎で、都会っ子の娘・R(4才)と息子・タク(2才)を遊ばせるには最高の環境である。何しろまだ雪が残っていた。

Rとタク
Rもタクも積雪を見た経験は数えるほどしかないので大はしゃぎ。わーわー叫びながら雪をザクザク踏みつけて遊んでいた。しかしタクに

「雪球作って雪合戦しようぜ」

とすすめてみると

「やだ。冷たい」

このシティーボーイが!大竹まことかっつうの。

雪に飽きた子供達は嫁実家の裏手の方に走って行く。僕と嫁も追うと、こんもりした山があった。

「こんな裏山があるとはね…」

嫁実家には何度も足を運んだとはいえ、その周辺までうろつくのはアレかなあと思い、あまり嫁実家付近のことは知らなかったのである。

「わたしゃよくここで遊んだよ」

嫁が子供時代を思い出して語った。うちの山の神は裏山がルーツだったのか。

「こ、こんな道もない鬱蒼とした山の中で?」

「ウサギとかタヌキもいるよ」

嫁はどうやら野獣のような子供であったらしい。夜も獣のようになってくれればいいのに。

やがてRは家に入っていったが、タクはまだその山の麓で遊んでいた。ドングリを大量に見付けたのである。根を生やし始めていたドングリは殻が外れやすい。タクはその殻を一生懸命剥いていたのであった。

タク
冬眠前のリスかお前は。

「たっくん、楽しい?」

「うん」

「パパ寒いんだけど」

家に入ろうと言いたいのだけれども、楽しそうなのでなかなか切り出せないなあと思っていたら

「はいパパ、あげる」

僕の手のひらにドングリが2個。ネコバスにでも乗れってか。

僕の実家もド田舎だけれども、関東平野ののっぺりとした平野部だったので、山で遊ぶようなことはあまりなかった。嫁が言うにはキジも時々飛んでくるらしい。嫁の家では犬も飼っていたから、あとサルがいれば桃太郎が出来るではないか。

タクがなかなか裏山から離れない気持ちも分かる。僕も子供だったら真っ先に山の中に飛び込んで行くだろう。中学生ぐらいだったらやはり真っ先に飛び込んでエロ本が捨てられていないか探索するだろう。

裏山があるとは…裏山しい。(ベタなオチですまんこ)

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