logo
FONTを元に戻す FONTサイズ固定解除

■伊狩増代
2008年01月17日(木)
おかげさまで上がって来ました。ありがとうございます。
引き続き先っぽだけでいいんでクリックお願いします。→クリックしてね!

ピザの具とチーズだけを食べていた息子・タク(2才)。

その卑劣かつ意地汚い食べ方に対し、父である僕が威厳を以って立ち上がった。

「タク、そんな食べ方はダメです。きちんと全部食べなさい」

「やーだよ」

どうやら父に威厳があると思っていたのは父だけであったらしい。しかし僕は「きのこの山」のチョコ部分だけ舐めまくるようなもったいない行為を許さぬ。だったら最初から「たけのこの里」を買え、という話だ。

「ほら、コレも食べなさい」

無残に残されたピザの生地部分を差し出すと

「あっかんべー」

またも反抗的なリアクション。これが「魔の2才児」というやつか。基本的に素直な子である娘・R(4才)にはこのようなレジスタンスはあまり見受けられなかったので、今初めて面食らった思いであった。

「こら、なんですかその態度は!」

目を逸らそうとするタクの両頬を押さえ、アッチョンブリケ状態にしてタクを叱る。

「あー!」

遂にタクは奇声を上げスプーンをぶん投げた。言葉より態度で徹底抵抗の意思を見せたのである。

「この排泄物お子様め!」(子供の前なので「クソガキ」等下品な言葉は自粛)

「あー!」

もう魔の2才児などという表現は生ぬるい域に達していた。魔王。そう、最早魔王である。

おーとーさんおとーさん。マイファーテルマイファーテル。

「タク!すぐにスプーンを拾いなさい!」

匙を投げたいのはこっちである、とタクと睨み合いの膠着状態が続いた。その均衡が破れたのは

「パパ、おこらないで」

横からRが僕の袖を引っ張ったことによる。

「おお、お前はタクを庇うのか。優しい子だねえ…」

弟を思いやるよい子に育った…とRの頭を撫でていると

「違うのよ。Rはパパが怒るのが怖いのよ」

このやりとりを高見の見物していた嫁が解説者ヅラして語った。

「僕だって怒るぞ。僕は、タクが改めるまで、怒るのをやめない!」

「あなたは滅多に怒らない人だから、たまに怒ると余計に怖いのよ。私が怒るのは見慣れてるけど、あなたが怒ると非常事態なのよ」

怒るのはレアだけに、その時は怖いという。そういう意味では地震雷火事親父健在、ということなのだろうか。

「んじゃまあ分かったから、タク、スプーンだけは拾いなさい」

「はーい」

怒りモードを解除して普通の口調で言ったら、魔王はあっさりトコトコとスプーンを拾ってピザの残りをガツガツと食べ続けた。押してもだめなら引いてみろってか。

しばらくはこの魔王との攻防が続きそうであり、楽しみなような大変なような。とりあえず一息ついてトイレに行くと、閉めたはずの戸がギイイと開き、

「パパ、何してるのォ」

またもや魔王が!魔王は魔王でものぞき魔王!

何をしてるのかと言われましても、タチション大魔王でございます。

あなたのズンクリ(ズンドコクリック)でかじりんを励まそう!
投票と順位が落ちまくりなのでご協力をお願いします↓

人気ブログランキング←便壷の中からアハハン→クリックしてね!
FC2ブログランキング←こちらもぜひよしなに。→クリックしてね!

■はてなアンテナに追加アンテナに追加
今日もアリガトウゴザイマシタ。

←前もくじ次→
All Rights Reserved.Copyright(C)
エキスパートモード 2000-2005
梶林(Kajilin) banner

My追加