寝室で子供達の寝顔をうっとりと眺めていた僕は、うっとり八兵衛。
その時嫁の枕元に、鑑識が現場検証で使うような真っ白い薄手の手袋が置かれていることに気付いた。暗い部屋に浮かぶ白い手袋。何かメッセージ性があるように見てとれる。
西洋貴族は決闘を申し込む際、相手に手袋を投げつける風習があるという。夫婦においての決闘とはまぐわいである。すなわちこれは嫁の「YES・NOマクラにおけるYESサイン」なのではないだろうか。ふふふ嫁め粋なことをする、西洋貴族ならぬ東洋毒婦め、と淡い期待を寄せ、トイレから戻ってきた嫁に問い質してみた。
「これ何」
「手袋。はめて寝るの」
「手袋して寝るの?」
「うん」

「君、片平なぎさ?」
嫁はフフ…と笑い手袋をはめ、
「これは指紋を残さないため…」
僕の首筋をそっと締めた。やはりある意味決闘の申し込みなのかこれは。
「これって今流行りの家族が行方不明になっちゃうパターン…?」
僕の裏筋もそっと責めて欲しい…と思いつつも嫁に身を委ねているとスウと手を離し、
「これは『しっとり手袋』なの。みっちゃんママも使ってるのよ。最近手の肌荒れがひどいんだけど、しっとり効果があるのよ」
とケーブルテレビの通販番組のような説明をした。うわババくせ、という言葉が喉まで出掛かって辛うじて押さえた。
「しっとりしてないところが他にもあるだろう」
「は?」
「僕もしっとりゴム袋を装着してしっとりしっぽり」
「何言ってるの?」
僕は遠回しに「契りたい…」と言っているのだが嫁には通じないようだ。君手袋僕玉袋。こんな簡単なことが何故分からぬのか。
「ぬああ!理屈はいい!やらせろー!」
説明もめんどくなった僕は一気に襲い掛かったが、嫁の手袋をはめた手で引っ叩かれた。手袋を反対に言うと「6ぶて」なのに10数回。
6ぶてと ぶってぶってと せがむ僕
姫議員か!嫁は再び僕の首に手をかけ
「やっぱりこれは指紋を残さないため…」
段々冗談に聞こえなくなってきたので
「うわーん。死ぬる前にせめて最後の1回…」
「うるさい」
今宵も諦めざるを得なかった。嫁は布団で寝ている娘・R(4才)と息子・タク(2才)の間に入り、ピッタリくっついて
「この子達が私の心のうるおい」
と言って本当に手袋をしたまま寝てしまった。余計なお世話だがうざくないんだろうか。
嫁には手袋があるが、僕は嫁を振り向かせる知恵袋が欲しい。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。