朝、会社に行く為に着替えていたら
「パパ、なにきてるのォ?」
息子・タク(2才)が僕をシゲシゲと眺めていた。
「スーツだよ」
これがセーラー服に見えるか。ナース服に見えるか。裸エプロンに見えるか。くさりかたびらとひのきの棒に見えるか。僕は女子高生でも看護婦でも団地妻でも勇者ロトでもない。普通のおやじなのである。
「すーつぅ?」
「うん。スーツ」
いつもスーツを着てバイバイと会社に出掛けていくというのに、何故今日はこうも反応しているのだろうか。
「パパ、なにきてるのォ?」
タクはもう一度聞いた。眺めているというより、警戒しているようにも思える。はぅ。まさか。スーツが臭いとか…そういえば…昨日…トイレに行った時…O-45かかっちゃった…。
「スーツだけど…なんか変かナ?」
僕がドキドキしながら聞いてみると
「パパ、こわいの!」
がーん。僕、何かしただろうか。滅多に怒ることなんてしないのに。むしろ一緒にオモチャ散らかして共に嫁に怒られているのだ。
「ママの方が怖いぞ」
と言っても
「パパ、こわい、パパ、こわい!」
の一点張り。臭いと言われるのは仕方ないとして嫁より怖いと言われるのは不本意である。地震雷火事オヤジは20世紀の遺物となって久しい。さてどうしたものか。タクがよく怖がるのはアニメのプリキュアを見ている時で、昨日も一緒にヴィデオを見ていたが…あ。

プリキュアの悪役!
こいつのせいだ。タクはこいつが怖いらしく、ギラリと睨みながらドスの聞いた声で喋るさまが映ると
「そうじゃなあい、そうじゃなあい」
必死に避けようとして泣きそうな顔になるのである。僕はこの悪役と似たような色のスーツを着ているからタクが怖がっているのだ。きっとそのせいである。間違いない!(2007年流行語大賞)
僕はタクが怖がらないよう、そっと前に座り頭を撫でた。
「タク、パパのスーツがブンビーさん(悪役の名前)に見えたんでしょう」
「うん」
ゲッツ!(2007年流行語大賞)大正解。まったくアニメの力というのは怖い。アニメの呪縛から早く解いてやらないとタクはいつまでも僕を怖がり続けることになり、更には嫁がせっかくキムタクにちなんでタクと名付けたのに、アニメの呪縛下にいたままでは将来タクはタクでも宅八郎になってしまう。
「パパはブンビーさんじゃないから大丈夫だよ。怖がらないで」
「うん」
「じゃあパパは会社に行って来るからね」
「ばいばい!いってらっしゃい!」
すっかり気を取り戻したので、会社に行くべくバッと立ち上がると
「パパこわいいい!」
立ち上がっただけでまた泣き出すのであった。何故だ。
立てば悪役座ればおとん、ってか。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。