風邪が回復に向かったと思ったら休日出勤である。
未だお腹は下り気味だから休日脱糞休日失禁である。昼間会社にて仕事をしていたらなんだか具合が悪くなって来たので夕方家に持ち帰ってまた仕事。
「パパおしごとなの?」
「うん、ごめんね」
娘・R(4才)と息子・タク(2才)の遊んでオーラが身に刺さり痛かった。
「そろそろ(子供達を)お風呂に入れて欲しいんだけど…」
嫁の働けオーラも痛かった。
「すまんがそれどころじゃなくて…」
中断して風呂に入ったら疲れて頭がポヤアンとして仕事の続きなど出来なくなってしまうと思った。まだ風邪も治ってないし…。
「はいはい分かりました。聞かなかったことにして」
すると嫁の態度が一変して冷たくなり、このひとことがこの日嫁と交わした最後の言葉となった。すまん嫁。申し訳ないがこらえてつかあさい。嫁が家事を怠ると子供達が腹を減らせるのと同様、僕がこの仕事を怠ると君達全員路頭に迷う。
今の職場に捨てられたら僕はガリ専男娼として夜の街に立つしか道はなくなる。多分需要はなさそうだからいずれにせよ袋小路である。いや、男娼だから玉袋小路か。
そんな心の叫びも嫁に届くはずはなく(怖くて言えないし)、
「はいはい、誰もお風呂に入れてくれないからママと入りましょうねー」
聞こえよがしに子供達と風呂に入って行き、夕飯になっても
「パパ〜、ごはん食べるの〜?」
Rを遣って聞いて来た。さすが立ってる者は親でも使う嫁。そのくせ僕の勃ってるマーラー交響曲には見向きもしないとはどういうことだ。
夕飯が終わると嫁はとっとと子供達と寝支度を始めていたが、Rだけが僕の仕事部屋にやって来た。
「ん。どうした?」
「あのね、パパ」
「はい」
「おしごとがんばってね」
滂沱。Rもタクも仕事終わるのまだかなー、遊んで欲しいなー、とチラチラ僕の様子を窺いながらも我慢していた。とても偉い。遊んでと言われても当然なのに、我慢する上に励ましてくれるとは…僕はRをぎゅうと抱きしめて詫びた。
「ごめんな、ごめんな、明日はいっぱい遊ぼうね」
「うん」
「なにして遊びたい?」
「ぷりきゅあごっこー」
「分かった。じゃあ今日はもうおやすみ」
「うん。ばいばい」
Rは寝室に戻って行った。寝室に聞き耳を立てていると、Rが
「パパにがんばって、ばいばい、って言ってきたのー」
と嫁に言う声が聞こえ、
「あ、そ」
嫁の面白くなさそうな声も聞こえた。
「たっくんはバイバイしない!」
という嫁派のタクの声も聞こえた。そうか息子よ。さよならは言わないぜ。
Rの愛情の温かさと嫁の怖さと。少しは手伝うべきだったかとは思うが、嫁を恐れながら仕事する1日であった。まるで針の筵の上にいるような。
そういう意味で僕がしていたのは針仕事だったのである。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。