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■同棲っちゅうねん。
2006年01月07日(土)
大晦日のことじゃった。

除夜の鐘ならぬ我が家の呼び鈴がピンポーンと鳴った。この年末の
ドン詰まりの忙しい時に何者であるかと面倒ながら渋々出てみると、

「○○ですぅ〜。旅行から帰って来たのでお土産です」

なんと隣に住む同棲カップルのお姉さんであった。凄い美人なので
ある。25才ぐらいであろうか。彼女らが越して来た頃は、カチッと
した身繕いで隙のない姿しか見ておらず、綺麗だけれども近寄り
難いイメージがあった。

しかしこうして時々お土産を持って来てくれたり、逆に僕らが持って
行った時の彼女の姿は、無防備なすっぴん且つとんでもないヨレヨレ
のジャージ姿であることが多く、頂いたお土産も「宇和島かまぼこ」
等の素朴な物が多く、親近感が持てるようになった。むしろ何も着飾
らなくてもなお美しいので、好感度が更に高まってしまう形である。

「ご丁寧にすいませんねえ」

ドキドキしながらお土産を見ると、娘・R(2才)が好きそうなプリン
であり、Rもちょうど玄関まで出て来てウロウロしていたので、

「ほら、R、お礼を言いなさい」

と声を掛けたのだが、Rは

「しゅーぽっぽ!」

全く話が通じておらずひっくり返りそうになった。お姉さんの前で
恥かかせるんじゃないよ!

そんな経緯があったので、正月故郷から帰ってくる時に、お隣への
土産を買って来たのである。家に着いてから

「隣はいるかなあ?」

「さあ、さっきまで物音してたけどね。急に静かになった」

嫁と話しながら土産を渡すタイミングを計る。

「まさか、エッティな事が始まってしまったとか」

「でもイヤーンとか聞こえてこないよ」

「今までそんなもん聞こえたことないだろ!隣のイヤン声が聞こえ
 るという事はこっちだって聞かれてしまうって事じゃないか!
 そんなのイヤン」

などとグダグダ話してる内に夕飯だの子供達の世話だので忙殺され、
その日は隣に行けないまま夜が更けてしまった。

翌朝も「まだ早過ぎてちょっと失礼かな?」などと考えていたら
隣の玄関のドアが開いた音がした途端、カップル2人でとっとと
出かけて行ってしまい、なかなかタイミングが掴めずにいた。

夕方近くになってようやく帰って来たのですぐさま突撃したが、出て
来たお姉さんを見て喉がぐびぐびっと鳴った。大晦日のすっぴん+
もっさいジャージ姿などではなく、お出かけから帰って来た直後の
綺麗な服に完璧なメイク顔だったからである。ものすんごい美しい…。
彼氏の親に年始の挨拶でもしに行っていたのだろうか。

「ああああの、これ栃木の餃子なんで冷凍して解凍して召し上がり
 ください」

僕はすっかり舞い上がってしまって、言葉も噛み噛みで逃げ帰り、

「アタイのバカ!何故一言『好きです』って言えなかったの?」

嫁に内緒でひとりトイレで慟哭したのであった。元々ロリコン属性の
僕が、美少女系ではなく大人の美人系である彼女にここまで魅力を
感じてしまうとは。本当にいい女なのだと思う。

Rも成長したらこうなって欲しい…と魅了されたのであった。Rが
もしあのお姉さんのようになれば…。

絶対男と同棲なんかさせてやらんもんねーーーー!

みすみす愛娘を朝から晩までイヤンエッティ可能な環境に放って
やるものか、と固く心に誓いつつも

「あ、そういえば僕も嫁と結婚前は同棲してたんだっけ」

ということを思い出してしまった。うーむと悩んで窓を開け、
見上げた空は雲ひとつなく、風は刺すように冷たい。

性交同棲、冬型の気圧配置であることよ。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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