「ぱぱ、あっこ」
和田アッコのことではない。娘・R(2才)が僕にダッコして欲しい時に
言うセリフである。甘えたい時に両手を広げて抱擁を求める姿は、娘を
持つ父親であれば誰でもメロメロになることであろう。
抱き上げるとRはもっと強くダッコしてチョ、とばかりに両腕両足で更に
僕の体をぎゅうと締め上げるので、ますます愛らしくてたまらない。
Rが「あっこ」と要求してくるのは僕と嫁だけであるので、いわば僕が
「若い娘が抱かれたい男ナンバーワン」である。
Rだけではない。息子・タク(2ヶ月)もそうである。おむつも替えて、
嫁の授乳もして腹が減っているわけでもないのにフニャフニャなく時
がある。それはやはりダッコしてチョ、と甘えて泣いているので、抱き
上げてよしよしとあやすとピタリと泣き止み、ウットリした澄んだ瞳で
こちらを見上げるのである。
いわば僕は「若い男が抱かれたい男ナンバーワン」でもある。
栄光の2冠に輝いた僕(但し調査対象者数男女各1名のみ)であるが、
惜しむらくは嫁が
「抱かれない女ナンバーワン」
ということなのだけど…。
もっとも他に僕に「抱かせてくれる女」がいたら、それはそれで問題
なのであるが…。