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■フーリッシュマン・イン・ニュウヨク。
2005年11月01日(火)
息子・タク(生後3週間)を初めて風呂に入れた。

産まれてから一度も体を洗っていないという訳ではない。これまで
ベビーバス(でかい盥のようなもの。かなり邪魔)で洗っていたの
だが、そろそろ風呂場の浴槽でもいいだろう、という嫁の一声で
決行されることになった。

入れるのは僕。娘・R(2才)を先に洗ってからタクと再び入浴した。

「タク〜。入浴に行きたいか〜。罰ゲームは怖くないか〜」

入浴初体験の息子を、ソープ嬢並みの優しさとヒューモアも交えて
エスコートし、そおっと湯船に浸からせる。Rを初めて風呂に入れた
時の記憶が甦った。今じゃ浴槽でゴジラ並みの大暴れをするRも最初は
「ゆよーん」と頼りなげに浮いているだけであったなあ、と。

Rは女の子であるからして、いつまで一緒に風呂に入り、その裸体の
成長過程を見届けられるか分からない。時々そんなことを考えて涙
しながら風呂に入るのもいいが、やはり息子と男と男の裸の触れ合い
もいいものである。エチゼンクラゲのようにふよふよと漂うタクの
玉袋を眺めながらそう思った。

タクはリラックスしていてまったく泣かず、気持ち良さそうである。
僕もゆったりと湯船に浸かっていたら、嫁がカメラを持って乱入して
きた。タクの初入浴を記録しようというのだろう。

「はーい、タクちゃーん。あなた、タクをもっとこっち向かせて」

嫁はたまに僕のデンジャラスな部分まで写してしまうので、細心の
注意を払った。

我が息子で我が「息子」を隠したのは33年の人生において初めての
ことであった。やはり子供は持ってみるものである。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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