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■いやんばかんイタリアン。
2005年10月17日(月)
日曜日。嫁が「僕と娘・R(2才)昼飯のおかずがない」と言うので
作らせるのもアレかなと思いRと外食することにした。嫁は息子・
タク(生後2週間)と留守番である。

入った店は近所のイタリー料理の店。高級な店でなく、昼は僕らの
ような子連れ客も多いところではあるが、娘と2人きりでこんな店に
入れるのはいつまでだろうか…と店に入った途端に感傷的になる僕。

一方Rは当然そんな親の心子知らずで、フォカッチャ(イタリーのパン)
をばくばくと食べて

「おいしー!ぱん、おいしー!」

とウェイターに聞こえよがしに連呼するので、ウェイターも

「もっと召し上がりますか?」

と山盛りに盛ってきてくれた。Rめ、2才にして男心をくすぐる術を
知っている幼児よ…。調子に乗ったRは僕の膝の上からすり抜けて
店の床に雲古座りをして「いえーい」とピースサインをする。

「こらR。お行儀が悪いぞ。栃木のヤンキーじゃないんだから」

そういうのを若気のイタリーというんだ。

やがて運ばれてきたのは、カニとエビのパスタ。ほぐしたカニと
小ぶりのエビが10個ほど乗せられていた。これならばRも食べられる
と思って頼んだのであった。

「R、カニ食べる?」

「たべうー!」

「R、エビ食べる?」

「たべうー!」

このやりとりが10回ぐらいループし、僕に残されたのは具なしの
ほぼ素うどんに近い状態の素パスタ。

…Rの幸せが僕のしわよせ、いや、幸せである。これでいいのだ。

涙の粒の数だけ塩味が効いたパスタであった。

「えび、おいしー!」

うむ。美味しいか。嬉しいか。やはりこれでいいのだ。お父さんは
恨んでなんかないぞ。

でもちょっとだけ、イタメシやー。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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