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■出産予定日ダイジェスト。
2005年10月02日(日)
我が第2子(胎児名:トロ)の出産予定日であったが、トロの
踏ん切りがなかなか付かないようで未だ嫁のお腹の中にいる。

タイミングの悪いことに僕は仕事が入ってしまったが、嫁は
助産師に診てもらいに行っていた。

「一応現状を伝えておくね」

夜、家に帰って来てから嫁が診断結果を教えてくれた。

「子宮口が4センチ開いてて、遅くても後2〜3日には産まれる
 でしょうって。ひょっとしたら今晩かもしれないよ」

「いよいよだな〜」

「先生が言うには、『今晩は旦那さんと仲良く過ごして、明朝
 おいで、だって」

「『仲良く』っていうのは当然アレだよね…」

「そう、アレ」

何ヶ月か前「妊娠中でもどんどんセックスしてください」と
真顔で言っていた先生のことであるから、出産直前の最後の
まぐわいを楽しみなさい、と言っているのである。

しかしいくらテポドン並みの節操のないミサイルを持つ僕で
あっても、出産直前の今はさすがに躊躇する。どうせ産道が
開いていてガバガバ…もとい、水風船に針を刺すような恐ろ
しさがあり、とてもまぐわえない。

しかも出産後1ヶ月はまぐわってはいけないので、今やらない
ことはそのまま1ヶ月間我慢汁地獄に突入することを意味する。
しかしそれが分かっていても怖くて出来ない。

平常心平常心。怖れを押さえるため、話題を変えた。

「トロの様子はどうかな?」

「しきりに動いてるよ。あと、お腹がやたらと張るわあ」

嫁の腹に手を当ててみると、トロが大きな動きをしていた。
いよいよ出てくる体勢を整えているように思えた。

「そろそろなんだなあ。ああ、何だか不安になって来た」

「あなたが不安にならないでよ!産むのは私なのよ!」

確かに産むのは嫁だが、僕が不安なのは産んだ後のことである。
この僕に嫁と長女R、そしてトロの4人家族を養っていけるか?
このことである。将来への不安を感じて仕方がないのである。

いかん。嫁を不安がらせてはいけない。夫である僕は悠然と構え、
ひとまず産まれるまで嫁の心の拠り所となっていなければ…。

平常心平常心。嫁には余裕があるところを見せなければなるまい。
冷静沈着な態を装い、嫁の色素沈着の乳首をつまんで語り掛けた。

「嫁。あのさあ」

「何よ」

「…やっとく?」

「やだ」

嫁は寝てしまった。ちぇ。ひとり残された僕はもう一度

「平常心平常心…」

と心の中で繰り返し唱えてみた。少し落ち着いて来た。すると勝手
なもので、いつの間にか唱えてる言葉が

「正常位正常位…」

になってしまったので今では後悔している。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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