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■ハナキン全力投球。
2005年07月30日(土)
少し早めに会社から帰ってくるとまだ娘・R(もうすぐ2才)は
起きていた。

嫁が寝かせようとしていたのだけれどもどこ吹く風。飛び跳ねたり
踊ったりで異様にテンションが高い。まるでハナキン(死語)の夜を
楽しむかのよう。

「R、いえーい!」

「いえーい!」

ノリも良過ぎ。これからお父ちゃんとクラブでも行くか、と言い
たいところだったが、かつてクラブで1才児を見たことはないし
(当たり前だ)

「いえーいじゃないでしょ!寝なさい!」

嫁が呆れ顔でいたので

「じゃあお父ちゃんはゴハンを食べるからな」

と嫁が作っておいてくれた晩飯を温めた。今日の料理は豚肉と野菜を
炒め、その上に生卵を乗っけるというもの。よく「スタミナ丼」として
定食屋のメニューにあるものである。ちなみに昨日はウナギであった。
僕に夏バテしないようにとの心遣いなのだろうか。

嫁のこの気配りは有難くもあり危険でもある。僕は体力はないが精力は
有り余っているので、とんでもないことにもなりかねん。安全スイッチの
外れた加藤鷹になる恐れもある。

さて僕が食べようとしたところ、Rがニコニコしてこちらを見ている。
水面に浮かんだ鯉の如く口をパクパクさせている様が愛くるしい。
これって鯉なのかしら。

「嫁、Rが食べたがってるっぽいんだけど」

「もう、夕ご飯は全然食べなかったくせに!」

「しかし僕はこの笑顔に逆らうことはできん」

という訳でRにスタミナ丼を差し出したところ、手掴みで食うわ食うわ。
しかも人参だけ奪って食う。お前は馬か。父と有馬記念目指すか。
Rが思う存分食べたのを見計らい、

「じゃあ食べた後は当然歯磨きだぞ」

「ぎゃわああああん!」

歯磨きが大嫌いなRを押さえ付け、しっかりゴシゴシと磨いた。Rは散々
泣いた後眠りに落ちて行った。楽あればクロードチアリを地で行った、
1才児の熱いハナキンナイトであった。本当に暑かったので僕もパンツ
一丁で寝た。

翌朝。

目覚めるとRもちょうど起きたようで、僕と目が合ってニッコリと笑った。
おはようわが娘よ…ってちょっと待て!

僕のアレ、というか口が縦に割れてるウナギがパンツからはみ出て
とんでもないことに!緊張の夏膨張の夏!

ちょっと引っ込みなさい!いい加減三十路超えてるのにどうしてそんなに
お行儀が悪いの!

Rに見られなかったかどうか…冷や汗ものである。

ハナキンナイトの後のタマキンモーニング。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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