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■逆子の逆夢。
2005年07月14日(木)
嫁のお腹の中にいる第2子(仮名:トロ)はまだ性別が
分からない。とりあえず逆子だが。それは長期戦で
いずれ子宮内で寝返りを打ってもらうこととして、くよくよ
考えるのはやめた。それとは別に嫁は言う。

「まだいい名前が思いつかなくて。性別が分からないから
 余計決まらないのよ」

「男女別ベスト3ぐらいを考えておけばいいんじゃないか?」

長女・Rの名前を付けたのは僕だったので、今回は嫁が
命名する権利を持つ。嫁はキムタク好きなので「拓哉」と
名付けたいと言っていたがまだ踏ん切りがつかないようだ。

ゆっくり考えればいいと思う。思い入れのある名前をあれこれ
考えられることが、子を持つ親の特権であり楽しみであろう。

「でも、トロちゃんは男の子のような気がするわ」

「君がそう感じるのなら多分そうなんだろう」

「夢を見たのよ。女の子が産まれる夢だった。
 Rを身篭っていた時は男の子が産まれる夢を
 見たの。だから逆夢で男の子が産まれるんじゃ
 ないかってね」

「ふーん」

僕は女の勘とか直感とかをわりと信じる方だ。それ
のお陰で僕の悪事は必ずばれ痛い目にあっているので
身を以って信じているといえる(威張るな)
だから嫁のこの話も素直に頷いて聞いた。

「でも男の子の名前がねー。決められなくて…」

話が振り出しに戻った。

「今だと『タッキー』とかが多いのかね?義経」

「あなた、タッキーは名前じゃないよ…」

ふごお。オタッキーの僕にはジャニーズなんて元から
興味ないのに断片的な知識で物を言うものではない。

しかし次の日、僕は素晴らしい命名のアイディアを
思いついたので嫁に得意気に言って見せた。

「龍一という名前はどうだ?」

「へえ…でも、どうして?」

「逆子だから、サカゴトリュウイチ」

却下された。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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