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■情けは娘のためならず。
2005年03月27日(日)
風呂の水を洗濯機に移すという、ひたすら地味な作業を
行っていたら、

「てぃ?」

娘・R(1才)が絵本を持って来て僕に差し出し、
「読んでー」と訴えた。

「これが終わるまでちょっと待っててね」

とバケツを振りかざしてみると、Rはそのままの姿で
じーっと待っている。なんて聞き分けの良い、健気な子。
僕はもちろん絵本を読んでやった。

耐え忍ぶ人情の女・Rの姿がそこにあった。

「Rちゃんはお利口ね」

嫁もその姿を見、Rのガマンを褒め称えた。

その後僕がエロファイルを外付けハードディスクに移すという、
ひたすら地味な作業を行っていたら

「てぃ?」

またしてもRが手を差し伸べ、「パソコンいじらせてー」
と訴えた。

「これが終わるまでちょっと待っててね」

とDVDを振りかざしてみたが、今度のRは

「ひいいん、ひいいん、ママー、ママー!」

全く待ってくれようとしない。ちなみにRは
僕にも嫁にも「ママ」と呼ぶ。

欲情に忠実な、激情の女・Rの姿が そこにあった

「ワタシはRの前ではパソコンやらないからね!
 アナタがパソコンの楽しみを教えてしまったのよ!」

嫁もその姿を見、今度は僕の愚かさを蔑んだ。

ひょっとしたらRは…。

先ほどの水入れ替えは家のための作業。そして今度の
データ入れ替え作業は全くの遊び。ひょっとしたらRは
その辺りことをちゃんと見抜いているのかもしれない。

仕方がないのでRの腰を抱いて膝に乗せ、キーボードをバコバコ
打ちまくらせるに任せていたが、ポンポコリンのRのお腹に
ムラムラしてしまい

「お嬢ちゃん、いい肉付きだねえ…」

と手を近づけようとしたのだが

「だー!」

素早く手刀でかわされてしまった。

穢れたオヤジの手は一切近づけない、烈情の女・Rの姿が
そこにあった。

そして娘にあしらわれた劣情の男・僕の姿もそこにあった。

最早呆れていた嫁は既に見ていなかった。

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今日もアリガトウゴザイマシタ。

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