「あなたって顔がでかいわよね」
突然嫁にこんなことを言われた。なんですとー!
今でこそしなびてしまったが僕は睾丸、もとい、
紅顔の美少年だったのである。今までの人生の中で
こんなことを言われたのは初めてだ。
なんて失礼な奴だ。僕は大助花子の大助かっての。
じゃあお前は花子じゃあ。
「実はね、いつもR(7ヶ月の娘)と向かい合ってるでしょ。
Rの顔はちっちゃいからそれに見慣れちゃうと
どうしてもあなたの顔がでっかく見えて…」
切れそうになった僕を嫁が制した。
「そりゃそうだ。赤ちゃんと比べたら誰だってでかい」
「赤ちゃんのお母さんはそう感じる人が多いんだって。
子供が生まれると夫の顔が大きく見えてしまうって…」
そういうことなら別にいいんだけど…。
だったら僕だってRと比べると嫁の顔は馬鹿でかいじゃないかと
言いたいものである。
とにかくひどい言われ様だ。
「じゃあ何か。男の子が生まれた母親は息子の小さい『息子』に
見慣れちゃうと夫の『息子』はでかい!って思うように
なるわけ?(ちょっと羨ましい…)」
「その『息子』、パンツからはみ出てるよ」
はう。僕は着替え中でぱんついっちょうだったのだ。
「…これ、今夜使う?」
「使わない!」
強引に迫ったらあっさり断わられてしまった。ちっ。
紅顔の美少年はいつしか単なる
睾丸無恥のおっさんになってしまったのだなあと
我ながら思ったのであった。
余談だが、Rの胸と嫁の胸はどちらも大して変わらない
のが悲しいところだがそれは言わない約束である。
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