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■サヨナラだけが人生じゃないぞ2
2004年03月09日(火)
■■前編:飲み屋編■■

中学からの友達、RHが大阪に就職することになった。
引っ越す前にふたりで飲みに行った。

お互い栃木の田舎から東京の大学に出て来て
長い付き合いなんだべ。

しかし大学進学でいっしょに上京してきた他の仲間も
卒業すると遠くの地に就職してしまっている者が多く、
RHも遂にそうなってしまったかと寂しい限りであるが
ようやく勝ち取った就職先で励んでくれよと
見送ることにあいなった。

「この店で良いかねえ…」

僕が馴染みの店を案内する。RHは

「あ、この店はひょっとして君の奥さんが
 サプライズパーティーをやったとこじゃないか?」

何…?さぷらいず…ぱーてぃー?…ビックリパーティー?

…。

あっ!思い出した!あれは3年前の僕の誕生日のころ。嫁が

「私のお父さんが飲みに来てるからおいで」

と言うのでこの店に来たのだが親父などおらず、
本当は嫁がコッソリ僕の友達を集めていて
僕が店に入るなり

「誕生日オメデトー」

と祝ってくれたので仰天したことがあった。
RHもその時にいたのだ。

恥ずかしい過去を思い出してしまったあああ。
RH、あの時も世話かけたなあ。すまんねえ…。

ひとまず落ち着いて席に着き酒をあおる。

「で、RHよ、何の仕事するの?」

「ごにょごにょ…(詳しくは書かない)」

どうやら人にものを教える仕事らしい。偉そうだ。

「へえ〜。どこで教えるの?」

「ごにょごにょ…」

そして教えるのは女子学生限定らしい。エロそうだ。

このやろー!羨まし過ぎるキイイ!
仕事を見つけた勢いで嫁さんも見つけてしまえ!

「僕さあ、よく教師がわいせつ行為で捕まっちゃった
 記事とかつい読んじゃうんだよね」

「な、何を言ってるんだ君は…」

全然関係ないが、僕の母とRHの母はいっしょに
スペインに旅行する計画を立てているそうだ。

若くないんだから鬼怒川温泉あたりにしといて欲しい…。


■■後編:乱入編■■

僕とRHの飲みはまだ続く。

「でも大阪に行っちゃうとなると、
 こっちの人になかなか会えなくなるよなあ」

「そうだなあ」

「HIRAMEさんとも会えなくなるよなあ」

「そうだなあ」

HIRAMEさんとは出版社で漫画雑誌の編集長を務めておられる方で
僕らはネットで知り合ったのだがリアル生活でも
大変お世話になっているのである。

僕は酔った勢いでいきなりケータイをカチカチ。

「そんな訳で今からお邪魔してもよろしいでしょうか」

「あはは、おいでー」

HIRAMEさん、すみませーん!と謝りつつもしゃあしゃあと
夜の10時過ぎに夜中お邪魔してしまった。

HIRAMEさんの家には猫が3匹いる。
RHも猫を飼っているので嬉しそうだ。
僕は猫が苦手なのだがとても毛並みが良く可愛いので
おそるおそる抱いてみたりした。

「ね、猫を抱くのって赤ん坊(ウチの娘・R)
 抱くような感覚に似てますね」

「そうそう、そんな感じよ」

恐るべきことにこの猫たちには血統書があって
見せてもらうと3〜4代前までの先祖がしっかり
書かれているのである。

僕なんて把握してるのは祖父母の徳一郎&タケまでだし
血統書なんてものはない。血糖値が気になるだけだ。

猫と戯れたりしていて厚かましくも0時過ぎまで
HIRAMEさん家に居座っていたが失礼し帰る。

僕の家の近くでRHと「がんばれよ」と告げて別れた。

仕事もそうだが嫁さん探しを…。ついでに合コン…。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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