隣の一家がお引越し〜。
イングランド人のジェームス君と日本人の奥さんと
娘のサリーちゃんの家族。
サリーちゃんは6ヶ月の赤ちゃんで、
うちの娘・Rと誕生日が1週間しか違わない。
その繋がりでせっかく仲良くなれたのに
悲しいことである。
特に嫁は子育て仲間の奥さんと離れるのは辛いだろう。
昼間は僕がいないし、だいぶ助かっているはずである。
朝からドタバタと引越し屋が出入りしていたので
ちょいと嫁といっしょにRを抱いて覗いてみた。
奥さんの母親らしきご婦人がいた。
「ども、隣の者です」
「まあ〜ジャンボな赤ちゃんだこと!」
ご婦人はRを見るなり遠回しなようで
思いっきり直球ど真ん中な感想を述べられた。
R、また太ってるって言われちゃったようおうおう。
「おほほ、ちょっと待ってね」
やがてご婦人が奥さんを呼んできた。
奥さんはサリーちゃんを抱いていた。
「あれ、ジェームス君は?」
「仕事に行ってるの」
しまった。僕もこれから仕事だ。
ジェームス君にお別れできない〜。
「そう、Rよ。お別れなんだよ。サリーちゃんと
バイバイなんだよ」
僕はRをサリーちゃんと向かい合わせたが
Rはポカーンとしたままで、サリーちゃんはというと
キャアキャア笑っている。
…そうだよね。君たちはまだ分からないよね。
でも、お別れなんだよ。
お別れってとても悲しいんだよ。
普段どおりの彼女達を見て、なんだか僕のほうが
一層辛くなってきてしまった。
これから彼女たちにも幾つもの辛い別れと涙が
嫌というほど待っていることだろう。
でも君たちはまだ赤ちゃんだから
まだ知らなくていいんだよ。
「これからわたし、誰を頼って子育てして
いけばいいのおおおおお!」
…それまでは嫁が代わって悲しんでくれるから。
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