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■026で99999(オフロデゴーキュー)〜その2〜
2004年02月14日(土)
久しぶりに娘・R(6ヶ月)をお風呂に入れた。

Rが産まれてからしばらくは僕がお風呂係ということで
やっていたのだが、もう仕事が忙しくて午前様の帰りが続き
そんな時間までRを起こしておくわけにはいかないので
ここ数ヶ月はほとんど嫁が入れていたのだ。

「さあ!お父さんとお風呂だよーん!」

久しぶりにRのモチハダに触れられるぐへへ、と
勢いよく風呂場に飛び込んだはいいが
ちょいと洗顔しただけで

「ぎゃわーん」

R、おお泣き。おかしい。
以前ならウットリして身を任せていたのに。

おもちゃであやしてもだめ。おかしい。
以前なら持ち直したのに。

一旦風呂の外に出してもだめ。おかしい。
以前ならケロッと泣き止んだのに。

何やってもだめ!勝手が違う!
もうかつて僕が毎日お風呂に入れていた頃の
Rじゃない!

継続的に入れていなければだめなのだろうか…。

「もう万策尽きた…」

ろくに洗うこともできず力尽きた僕は
泣き続けるRを嫁に渡して風呂から出した。
そしてひとり浴槽にブクブク浸かり落ち込んだ。

なんだろう。この悲しさは。高校時代、たかこちゃんに
フラレた時と同じような悲しさだわ。

風呂からあがっても失恋したような感が拭えない。
そこに嫁がソーッとやって来て

「仕事が忙しいんだもん。時間的に無理なんだから
 しょうがないじゃない」

脇にコーヒーをカタンと置いた。
おおう。嫁は慰めてくれるのか。

「あ…あうあう」

何と返事をしていいか分からず
おずおずとコーヒーカップに手を伸ばした。

「あっ。まだ熱いよ」

コーヒーより目頭が熱いんだな…。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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