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■禁断のラーメン。
2003年12月18日(木)
娘・Rが生まれてから嫁と外食に行っていない。

テレビで有名なラーメン屋やカレー屋が映し出されると
嫁も僕もウズウズするのだが、まさかRを家に置いては行けない。
となると赤ちゃんでも入れる店でないとだめである。

せっかく店まで出かけてもRを寝かせておく場所がなかったら
悲しすぎる。事前に確認してから、と思っても調べようがない。
よしんば入れたとしてもRが泣き出したりうんちをしてしまったら
どうしよう、カレーの店に入って本場インドカレーそっくりの物体が
おむつの中にあったら我々は食事を続けられるのだろうか…と

まるで牛丼を食べたいけどひとりで吉野家に入れない
純情乙女のように躊躇してしまう新米親子の我々なのである。

「あなただけでも食べてくればいいじゃない」

嫁はそう言ってくれるが本意ではあるまい。
それに家で乳飲み子抱えている嫁を置いて

「んめー!まいうー!」

と自分ひとりだけ有名ラーメンをすするさまは非常に卑しく思え、
僕も我慢していたのである。

ところが今日、仕事で出かけて行ったところのすぐそばに
都内で超有名な店、津軽じょんがらラーメン(仮名)を
見つけてしまった!

既に昼メシのピーク時間を過ぎており行列はない。
僕はまだメシを食っておらず空腹の極み。

これは悪魔が仕掛けた罠か…
僕は嫁のために我慢を…
人はメンのみにて生きるにあらず…しかし…

「んめー!まいうー!」

気がついたら替え玉まで頼んでラーメンを堪能してしまった。
我慢の誓いをあっさり破ってしまった。

「ごめん。昼に津軽じょんがらラーメン(仮名)食べちゃったよ…」

心苦しくなった僕は家に帰って嫁に懺悔した。

「な・ん・で・す・っ・て!」

嫁は驚愕の表情で5秒ほど固まった後、横で寝ていたRをガバと抱きかかえ

「お母さんもラーメン食べたいなあ。
 お母さんもラーメン食べたいなあ。
 お母さんもラーメン食べたいなあ。
 お母さんもラーメン食べたいなあ」

エンドレスで語りかけ、何だか遠い世界にトリップし始めたので

「じゃあ僕の○ーメンをすすらせてあげるから」

と慰めて(?)やったところ

「…」

ますます遠い世界に行ってしまった。

後悔の念と、濃いとんこつスープによる胸焼けだけが
残ったのであった。合掌。アーメンラーメン。

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アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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