実家から帰って、嫁にいろいろとお土産を渡す。
栃木いちごのマドレーヌに、
栃木有名洋菓子店のブラックシュークリームに
栃木・千葉・茨城など、関東のヘボい県でしか売っていない
幻の缶コーヒー・ジョージアマックスコーヒーに…。
こんなに買ってきたのも、僕だけ地元名物「佐野ラーメン」を
食ってきたことへのせめてもの償い、というかご機嫌取りである。
嫁は「わーありがとう」と言ってくれた。
佐野ラーメンのことには触れられずに済みそうだ…と
安心したのだが、やはり甘かった。
僕が娘・R(生後3ヶ月)を風呂に入れている時、
風呂場の扉がギギギと開いた。嫁だった。
ウラメシヤとばかりにぬうーっとと入ってきて
「あなた…私も佐野ラーメン食べたかった…」
ギャー。
「私だっておいしいラーメン食べたいのに!
でもRを連れてお店に行けないから我慢してるのに!
それをあなただけ抜け駆けしておいしい思いを…」
お土産作戦、全く効果なし。げに恐るべきは食い物の恨み。
ここは違う話をして話題を逸らすしかない。
「うん、まあ、それから栃木の秋祭りを見に行ってね、
山車がコンチキチンと市内を巡るのを見たんだよ。
栃木には豪華な山車がいくつもあるんだ。そうそう、
栃木にはタキザワハムの本社もあってね、
知ってる?タキザワハム。ちょっと前社長が変死して…」
「へえ。タキザワハム、知ってるー」
しめしめ。僕の話のペースに乗ってきた。
「祭りの帰りにタキザワハムの工場直営店に寄って
ステーキ肉買ってそれ夕飯で食べた。うまかったよ」
「ステーキも食べたの?ひどい!あなたばっかり!」
しまった。墓穴を掘ってしまった。
「私なんてね、Rがぐずって買い物行けなかったから
夕飯は納豆ごはんだったのよ!」
嫁の怒りは頂点に達したようである。
浴場で激情の嫁は
「Rちゃん、お父さんはひどいんですよ。私達に内緒で
ひとりだけおいしいもの食べてきたんですよー」
オイオイとRに泣きすがるが、Rは湯船に漂い
「んふー」
鼻で笑うのみであった。そりゃそうだ。
まだ母乳のみしか口にできないのに
夫婦喧嘩なんぞ食いたくないのだろう。
更にRは豪快な屁を一発お見舞いし、
嫁はその場に崩れ落ちた。
しかし嫁のラーメン欲求不満がここまで高まっているとは。
何とかしなければならないと思いつつも
何とかシナチク、どうにでもナルト、といった
いつもの駄洒落しか頭に浮かんでこないのであった。
麺の切れ目が縁の切れ目。
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