嫁の抜糸とRちゃんの新生児黄疸…。
嫁はいざという時のクソ度胸がないので
「抜糸痛いよウワーン!Rちゃん顔黄色いよウワーン!」
などとわめいてるに違いない。僕は僕ですっかり
「お父さんは心配症」になってしまい、「すわ重病の前触れか!」と
気もそぞろで結局その日の夜、残業をパスして嫁の病室に行った。
嫁の顔がパアアと明るくなったのが分かった。
「痛かったよウワーン!」
ああやっぱり。でも来てよかったと思った。
嫁の顔は見れたが、しかし…
「Rちゃんには…会えないよねえ。」
Rちゃんがいる新乳児室に入れる時間は19:00までである。
この時既に19:30。
「忍び込めばいいじゃん」
嫁は恐ろしいことをケロっと言った。
母になって強くなったのか…。
僕は迷ったが、足がいつの間にか新乳児室に向かっており
気がついたらドアの前に立っていた。
周りをキョロキョロ見渡すと、誰もいない。
入るなら今。
このドアを開ければ新乳児室の中。
僕らはそこから更にひとつ奥の部屋にいる赤ちゃんを
窓ガラス越しに見るのだ。
まさか病院で不法侵入&覗きをやるとは思っていなかった。
ばれたら強制退院になんてならないだろうか。
田代まさしみたいに下らないダジャレ言い訳でも考えておいたほうが
いいのだろうか。
新乳児室に侵入〜とか。
ええい。どうにでもなれ!
父の愛は強いんじゃー!
ドアノブに手を当てて、がちゃり。
…窓、カーテンかかってるー!
神よ、何故我々親子を引き離すのですか…。
(続く)
アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。