ある雨が降った日、嫁の傘を借りて仕事に出かけた。
家に帰ったら玄関に嫁が「どーん」と仁王立ちして待ち構えていた。
「あなた、傘は?」
はっ。仕事場に忘れてきてしまった。
「明日は持って来てね」
と言う嫁に僕は頷いた。
次の日帰ってきたら、玄関に嫁が「どどーん」と仁王立ち。
「傘は?」
「…忘れました」
「明日こそ持って来なさい!」
更に次の日。玄関に嫁が「ずどどーん」
「あの…忘れました」
「何で3日連続で忘れるのよ!」
「いや、傘って持ってると結構かったりいしさ、
ましてや雨が降ってない日に持つのは余計おっくうで…
それに重いし、つい…」
嫁は呆れ顔になって、おなかをなでながら
Rちゃん(胎児名)に語り始めた。
「お父さんはひどいんですよー。
お母さんの傘、忘れっぱなしなんですよー」
いかん。このままではRちゃんに「だらしない父親」の
イメージが埋め込まれてしまう。
なんとかRちゃんに釈明しなければ。
「あのね、お父さんはね、お母さんと結婚してから
Aカップより重いものを持てなくなってしまったんだよ…」
「ムカアアア!何よそれー!
今は妊娠中だから大きいのよ!
母乳が出るようになったらもっと大きくなるのよ!」
嫁、激怒。
僕はプンスカ怒る嫁を適当にあしらって
帰り際コンビニで買ってきたひげそりの替え刃を
ゴソゴソと取り出した。
「何で傘は忘れてるくせに
ひげそりはしっかり覚えてるのよー!」
それを見た嫁が更に突っかかってきた。
ああもう。僕が悪うございましたよ。
アイアムソーリー、ひげそーりー。
…。

『魁!!男塾』
アリガトウゴザイマシタ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。