■怪談より猥談のほうが。
2001年08月24日(金)
嫁の実家に寄り、その後嫁の以前の職場へ行くことがあった。
電車がないので嫁は車で通っていた。その道中での話…。
「この道の左側って霊園なんだよ〜」
嫁が道案内を始めた。
「この霊園の中にね、透明のアクリルかなんかでできた
墓標のお墓があるんだけど、普段は何も入っていないのに、
時々中に人が入ってるんだって〜!!」
いきなり怪談である。
「霊園まで、って言ってタクシーに乗ってくる幽霊が多いみたいよ〜」
僕はバックミラーをちらりと覗いた。
誰か後ろに乗っていたらやだし…。
やがて車はトンネルにさしかかった。
「このトンネルもね、怖いんだよ〜。
作ってるときにね…いろいろあったんだって」
「いろいろって…」
あまり知りたくなかったので
これ以上話を掘り下げるのをやめた。
目の前に橋が見えてきた。
「あ、あの橋!シャレにならないくらいやばいんだよ!自殺の名所!
親子連れの霊がオイデオイデってやってるのを
見た人がいるんだよ〜!」
嫁の怪談話はまだまだ続く。もういいよ…。
やっと到着し、駐車場に停め、車から降りた。
ふ〜。やっと開放される…。
しかし妻は車のすぐ横に立っていた木を指し、
「あ、ここでも首吊りがあったんだよ〜」
トドメを食らった。怖すぎる。
嫁の通っていた道…
何でオカルトスポットしかないんだよっ!
もっと、こう「この店のなんたらっていうメニューがおいしい」
とか普通のスポットはないのか…。
しかし、2年近くもオカルト銀座みたいな道を通いながら
嫁自身は何も恐怖体験をしていないところが
らしいといえばらしい。
「怖さ紛れにいつも車の中で電気グルーヴ
ガンガンかけまくっていたからね〜」
それはそれで怖い。
今日もアリガトウゴザイマシタ。
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