銀の鎧細工通信
目次


2009年05月27日(水) 055 引き金を引くこと (志度が京都にいる経緯。歪んだあなたへの100題)

プロローグ

 「モチ、志度さんの連絡先知らんか」
 煙草を取り出しつつ、江神がおもむろに口を開いた。トントン、と赤いパッケージの上部を指先で叩き、するりとそれを咥えて火をつける。その流れるような動作が行われる間、ラウンジにたむろしていたEMCの男連中は一様に目を見開いていた。
 「な、なんでですか」
 「ん?ちょっと伝えたいことがあってな。マリアに訊いてみたんやけど、何処に行くか決めてないからと云われたそうや。お前、ファンやって話やし、知らんかと思って」
 3人の中でとりわけ動揺している望月が強張った声で問うと、江神は事も無げに応える。いつも通りの穏やかな表情と声音のまま、ふわりと煙を吐き出す。
 木更村の事件からはおよそ半年が経過し、神倉での出来事がまだ記憶に生々しく残っている今、江神がひとりの詩人に伝えたいこととは一体なんなのか。織田とアリスの顔にはそう大きく書かれているようだった。
 「部長、俺をからかってはるんですか」
 「いや?」
 きょとんとして応える江神とは対照的に、望月はいぶかしげな顔をしている。
 「・・・3日くらい待ってください」
 いかにも生粋文系です、というような綺麗な指先で銀のフレームを押し上げ、望月はゆるくかぶりを振った。くせのない髪がさらりと揺れる。
 「わかった」
 なんやそれ。答えになってないやないか、と云いたげな織田は、江神が素直に頷くのを見て口をつぐんだ。アリスと顔を見合わせて首を捻る。
 今日は水曜日、3日後というと土曜日。そこにどんな謎があるというのか?アリスはとりとめもなく推理をはじめる。その耳に織田がなにやらこしょこしょと耳打ちし、「じゃあ俺B定」「僕はAで」と頷きあっている。どうやら真相をめぐる賭けが成立したらしい。
 望月は何とも云えない微妙な表情を浮かべ、江神は文庫を取り出した。そんないつもの風景。





事件発生

 (あれ?)
 休み時間、教室移動の学生でごったがえしたキャンパスにてマリアはふと足を止める。
 「どうしたん?はよ行かなアリーナしか残らんくなってしまうよ」
 「うん・・・」
 マリアはぱちぱちと数回瞬き、首を傾げる。しかし次の講義は教卓前の前列席、つまりアリーナ席は御免という類のものだ。
 「何かあったん?」
 「ううん、ちょっと見慣れた異質さが・・・」
 もそもそと呟くマリアの周りで、同級生たちが「えー?マリアって霊感とかあるコやったっけー?」「あっはは、それはないわー」と笑いあう。

 講義後、ラウンジに向かうマリアが友人たちと別れ、キャンパスを歩いている時にふと目が止まったものがある。喫煙スペースでだらしなくベンチに腰掛けている後姿。ぼさぼさとふわふわの比率が8:2の蓬髪が、湿度を増してきた初夏の風に揺れている。
 (うーん?)
 まさかなあ。でもあの人のことだからまさかが実はまさかじゃないかも・・・と考えながら歩み寄る。
 「志度さん?」
 ベンチの前に回りこみつつ、声をかける。すると、ばちりと音がしそうなほど強く視線がかち合った。
 「やっぱり!」
 血色の悪い顔の中で、目だけがきらきらと光っている。こんな目の人間をマリアは他に知らない。思わず破顔すると、詩人はにいと口角を吊り上げた。
 「やあ、マリア嬢」
 鶏がらのような手をだらりと持ち上げる。木更村にいた頃、屋敷でたまたま行き会った時のような懐かしい挨拶の仕方だった。
 「どうしたんですか?京都に用事でも・・・あ、天使社ですか?」
 志度の隣りにすとんと腰掛ける。純粋に再会がうれしいという表情に、さすがのへそまがりな詩人も思わず目を細める。彼女なら大丈夫だろうと思ってはいても、やはり元気そうな姿を見ると安心する。
 「変わらず聡明なようで何よりだ、少女探偵」
 くるくるとよく動く、いかにも好奇心旺盛そうな目が丸くなるのを見て、詩人は片方の眉を上げる。それは無言で「なにか?」と問うものだった。
 「わー・・・びっくりしたぁ。その云い方、江神さんがたまにするんです」
 そう云うマリアの頬がふうわりと優しく柔らかく緩むのを眺め、志度は「ふぅん」と無表情で煙草の灰をはじいて落とす。
 「お元気でしたか?」
 「まあまあだね」詩人は煙草を持っていないほうの手でわしわしと頭をかくと、大きなあくびをした。猫のようなそれだ、とマリアは思う。
 「入手困難だと思われてた詩集が手に入ったくらいで、機嫌についてはいつも通りさ」
 目の端に涙をためたまま詩人はぶっきらぼうに云った。
 「? あ、ちょっと待ってくださいね、云わないで」
 マリアが眉間に皺を寄せてながら手で制す。志度は口をつぐんでそれを横目で眺めている。
 「それってもしかして志度さんの第二詩集でしょう」
 「冴えてるな。悪いものでも食べたのかい?」
 「あら。私が理知的だってことをお忘れなんて、志度さんこそ悪いもの食べたんですね」
 澄ました口調でふふんと笑うと、詩人は軽く肩を竦めて見せた。
 「だってモチさんが天使社の連絡先を調べてましたもん。わざわざうちに来るならそれ絡みだとしか思えない」
 「ストップ。俺がそんなに営業活動にマメで、しかも善人に思えるかい」
 「違うんですか?んー、やりそうもないことを敢えてする人のような印象はあるんですけど?」
 不敵に笑ったマリアに、「誉め言葉だと解釈しておくよ」と応えながら詩人は軽く煙を吹きかけた。マリアはもう、と顔を顰めながら「じゃあなんでまた英都大に?」と率直に問うた。
 「ああ、ほら。待ち人来たり、だ」
 マリアの背後に顎をしゃくってみせるので、振り返るとそこには長髪をなびかせてゆるゆると歩いてくる見慣れた姿があった。
 「江神さーん」
 手を振りながら笑顔を向けた後、マリアは隣りに向き直ると「に、会いに来たんですか」と続けるようにして云った。
 「まあね」
 詩人は無表情だ。この半年の間、どこで何をしていたかは訊いても答えないだろうと思って訊かずにいたが、そうでなくとも詩人の言動は突飛なことに変わりがなかった。
 「よう、マリア」と云うなり煙草を咥えた江神は、「すぐに判りましたか」と詩人に尋ねる。
 「そうでもない。なんだってまたこんな不毛な真似をするんだ?吸わせたくないのか吸わせたいのかはっきりさせればいい」
 「愛煙家にも都合がいいようにしてるつもりなんですよ」
 つっけんどんにまくし立てる詩人に、江神が苦笑する。どうやら喫煙所で待ち合わせをしていたらしい。
 志度は、自分に対して時間の隔たりや哀しくも狂おしい事件のことを感じさせなかった。それは、あの場所で一度しか会っていないはずの江神に対しても同じだ。
 存在自体は日常の中の棘とでもいう人種にも関わらず、今目の前の見慣れた風景に志度はごく当たり前という風に存在する。それはどのような状況でも動じない江神の存在感のなせる技かも知れなかった。物珍しいはずの特異な情景が、するりと馴染む。
 それなのに、同時に。
 マリアは肋骨の奥のほうが落ち着かなくなるのを感じた。
 そこで思考を打ち切る。あまり黙りこくってひとりの世界に行ってしまうと不自然だ。志度の口ぶりからして指定の喫煙所を探すのには迷ったようである。だとすれば講義の前に見かけたのはやはり彼で、それは90分の間延々構内を彷徨った可能性があることを示す。
 「志度さん、お腹空いてませんか」
 ぎょろりと睨むように視線を向けられ、マリアは心の中で嘆息した。空腹になると不機嫌になるのは生きものにはありがちなことだが、この詩人も同様だと踏んでいる。
 「美味しいタラコスパゲティは如何でしょう」
 「ええな。なんや俺も腹減ってきたわ。行きませんか、志度さん」
 江神がフィルターを吸殻入れに落とすと、じゅ、という音がした。それを見て鼻を鳴らすと、詩人は「いいよ」とのっそり立ち上がる。




幕間

 あの時、とマリアは思う。
 鍾乳洞を歩いた時、哀しいピアノ弾きの亡骸を見下ろしている時、この2人が並んで立っている様は奇妙な胸騒ぎを感じさせた。今も長身の2人の背中を見ていると、ざわざわとしたものが背筋を這う。不愉快なのではない。ただ、違和感を覚えるのだ。
 江神は日頃、むしろ驚くほど目立たない人間だ。ひたすら物静かに穏やかに、あらゆる景色に馴染んで溶け込んでしまう。その江神が、志度が隣に並ぶと途端に異質なものになる。隣に立っていた人が急にいなくなったような、そんな気分になる。
 アリスたちとあの龍森川を挟んで再会した時のように、姿も見えるし声も届くのに、絶対的に隔てられてしまっている岸のこちらとあちら、マリアにはそんな風に思えた。それは江神単体でも志度単体でも感じるものではあった。単純にそれが位相を変えて顕著になるように思えるのは、この2人の遣り取りを見聞きした際の入っていき難い雰囲気を思い出すからだろうか。
 この2人が並んでいるのは風景としてはしっくり馴染んでしまうのに、そこには何か距離がある。
 −双頭の悪魔
 悪魔というのは物騒だが、得体の知れない異質なものという意味ではしっくりくる気がした。
 (アリスの唯寂論みたいだなぁ)
 自身の漠然とした妄想のような実感に、マリアは少し呆れた。





真相究明

 小食の志度はパスタの量に難渋したようだが、それでも食べきったのを見ると味には満足がいったようだ。楊枝を手にすることなく、煙草を咥える。木更村でのあれらは琴絵を尊重してのことだったのか、と今更ながらマリアは思う。
 「しっかし、こうやって再会したわけですけど、一体どういうお導きなんですか?」
 木更村で江神の母のことを聞いて以来、マリアは『運命』という言葉を口にすることが躊躇われるようになった。同級生と雑誌を眺めていて、占いの話になると心が重くなった。
 「天使社と詩集の入手、っていうのと関係あるんでしょう」
 江神が不思議そうな顔をするので、マリアは先ほどの詩人の言葉を大雑把に解説した。
 「モチか」
 江神が神妙な顔で頷くのを見、この2人は待ち合わせの約束を取り付けておいて、その経緯や前後関係を話していないのか、とマリアは再度呆れる。
 「そう。お宅のしぶとい会員が天使社に電話を入れた。そこでたまたま著者にも渡っていないことが判明、律儀な親父は版下を探し出した。処分しちまってなかったことが驚きだ。別注のカバーも表紙ももうないわけだが、とにかく刷り上げた。そうして著者のところへと詩集を送りたいと親父から連絡が来る」
 「それでどうして江神さんに繋がるんです?」
 「まあ結論を急ぐなよ、お姫様。ことの経過を聞いて俺は笑ったよ。あんたの後輩の執念深さはたいしたもんだ」
 江神は小さく笑った。
 「それで面白がって望月に連絡してみたわけですね。ついでに私の連絡先を訊いた、と」
 「別に面白がってやしないよ。丁重に御礼申し上げなくちゃな、と思っただけさ」
 詩人はべったりと笑いを張り付かせている。ああ、面白がったんだな、とマリアは頷いた。
 「それでですね。私も志度さんの連絡先を知らないか望月に訊きました。なんとも云えない顔をしていましたよ。『俺のことをからかってるのか』と」
 肩を震わせている。本当は盛大にけらけらと笑いたいのだろう。
 「ふぅん、奇遇だね。何か俺に用事だったかい」
 マリアには相変わらず部長の笑いのツボがいまひとつ判らないが、詩人はそもそもそこに頓着しないようであった。煙の輪を作りながら問う。
 「大したことではないんです。ただ、あなたが好きそうなレコードを手にしたものですから」
 「そいつは興味深いね。是非ともお聞かせ願いたいもんだ」
 「勿論です」
 静かな眼差しで微笑む江神と、不穏なまでに目を輝かせる志度は、正反対のようで何か相通ずるところがある。
 (日頃から交流のある人ならともかく、レコード1枚で1回会っただけの音信不通の人間を思い出すってなんだかなぁ・・・。ましてそれで連絡とろうとしちゃうんだから、やっぱ江神さんってどっかズレてんのよね。いやいいんだけど、麗しいことだと思うわよ)
 湯気の立つカップに口をつけ、紅茶をすするマリアの方へと顔を向けると、詩人は
 「しかしお姫様に会えたのはよかったよ。俺の行方を気にしてくれただろ」
 と殺し文句じみたことを平然と口にした。からかっているのか本気なのか、とマリアは一瞬逡巡した。
 意味のない社交辞令は云わないだろうが、必ずしも本気で真摯というほど単純な人間でもない。
 「お変わりないようで安心しました。今度は連絡先、教えてくれるんですか」
 ひっかからないぞ、とからかいを込めて改まった口調でマリアが問うと、詩人は肩を竦めた。
 「悪いね。住所不定なんだ」
 「えぇ?じゃあ今どうしてるんですか」
 野宿で放浪できるほど、詩人がタフだとは思えない。
 (江神さんと信長さんはできそうだけど)
 マリアが驚きの声を上げると、詩人はそこに純粋で素直な気遣いを見たのだろう。あっさりと口を割った。
 「京都に来たのは数日前だ。挨拶がてら天使社に寄って、そのまま世話になってた。ただ、偏屈な人間が雁首そろえてるもんじゃないな。そろそろお暇の頃合だ」
 「予定は何かあるんですか?」
 「特にない」
 志度がしれっと応えると、いつのまにか窓の外をぼんやりと見ていた江神が口を開いた。
 「うちに来ますか」
 窓のほうから顔を志度に向ける。それは呑み会の後に、終電に間に合うかの瀬戸際でダッシュを厭って迷うアリスに向けるものと変わらなかった。
 『アリス、うち来るか』
 けれどアリスを一晩泊めるのとは事情が違うのではないか。志度には帰る家や行く当てがあるわけではない。彼の気が向けば明日にでもふらっと出て行くだろうが、必ずしもそうとは限らない。志度はいうまでもなく、江神も個人の領域を重んじるタイプだと思っていただけにマリアは大層驚いた。
 「いいのかい。助かるよ」
 何でもない風に志度は軽く云った。
 (本人たちがいいなら、まぁいいか)
 マリアはかすかに頷いた。母の心配はありがたかったが、こういう時に男子禁制の我が家を面倒だと感じる。絶対に不埒な何事かが起こらない関係というのは存在するのだ。きっと志度はうろうろと部屋を徘徊し、納得のいく場所を見つけたらそこに座って静かにしているだろう。食事くらい作ってくれるかもしれない。
 (そう思うとアリスを泊めるよりメリットがありそうじゃない)
 他愛ないことを考え、しばらくそうしてリラに居座った後にマリアはバイトへと向かった。
 分かれ道で見送ってくれた2人を見つつ、自分より5つも7つも年上で、複雑な環境を経て生きてきた大人なのだ、とあれやこれやと考えることを止めようと思った。
 別に何も不安がることなどない。






エピローグ

 「モチ、志度さんに俺の連絡先を訊かれてたんやったら、そう云うてくれても良かったんちゃうか」
 煙草を取り出しつつ、江神がおもむろに口を開いた。トントン、と赤いパッケージの上部を指先で叩き、するりとそれを咥えて火をつける。その流れるような動作が行われる間、望月はうっそりとした表情を浮べていた。
 「いや、月曜に志度さんから電話が入って、水曜に部長に同じこと云われたんですよ。なんかの冗談やと思うでしょう普通」
 「信用がないな、『部長』」
 詩人が頬杖をついたままにやにやして云った。大学の図書館のカードを、学外の人間でも作れると聞いて来たと云う。ラウンジの机の上にはキャビンの赤いパッケージがふたつ転がっている。
 「遺憾ながら」
 江神が苦笑いで応える。
 「よし、明日A定やな。ご馳走様ですー有栖川くん」
 織田の快活な声が響く。満面の笑みだ。対してアリスは苦い顔をして低く唸った。
 「なんやお前ら、賭けてたんか。人がかつがれてるか否かの瀬戸際で困惑しきってた時にぃ。なんつう友だち甲斐のない」
 望月がハンカチを噛み締める真似をすると、織田が「あほ」とあっさり云い捨てた。
 「お前ら考えすぎなんや」
 江神が突然大声で笑い出した。EMCの4人はこの「えっ、今の何がそんなにツボだったんですか?」な江神の笑いの衝動には慣れたものだが、志度はぎょっとすると「何かの発作かい」と江神を親指で指して云った。
 「放っておいてあげてください」
 「こうなるとしばらく止まりません」
 マリアとアリスが口々に応えて首を振る。
 「ええか?人の連絡先を訊かれて、『からかってはるんですか?』に『週末まで待ってみろ』や。そりゃ訊かれた側の人間からも尋ねられてるんやろうな〜と思うやろ」
 「俺は『待ってみろ』なんて云うてへん。お前の推理は即物的すぎる、ロマンがないんや」
 「何がロマンや。俺はハードボイルド愛好家やっちゅうに」
 織田と望月がやいやい推理と賭けを巡って騒いでいる。

 授業に行くと席を立った法学部の2人に連れ立って、詩人も目当ての図書館へ行こうと席を立った。
 「そういえば志度さんの用事はなんだったんですか?」
 江神の用事はレコードだった。志度にも何かあったのだろうか。それともただの思いつきだったのか。
 「こないだ読んだ小説の解釈が聞きたくなった」
 「それだけなんですか?」
 「それだけ」
 リラでの遣り取りを知らないアリスが何だろうという顔をしている。後で教えてあげるから、とマリアがアリスのリュックをぱふぱふと叩く。
 「だって江神さんがそれを読んでるとは限らないですよね」
 ふむ、と志度は顎に手を当てて首を傾げる。
 「そうだな。それは考えてなかった」
 探偵も詩人も動機に関してはどっちもどっちだ。
 『お前ら考えすぎなんや』
 織田の言葉がマリアの頭の中に甦る。ふ、と小さく笑いが漏れた。アリスが早く教えろという顔をしている。

 別れ際、詩人がこう云った。
 「あんたたち、異父母の二卵性双生児みたいだな」
 何も不安なことなどない。












END


シドジロは双頭の悪魔で、マリアリは異父母二卵性双生児って話です。
嘘です。嘘じゃないけど。
うちの京都に志度さんがいる理由です。こういう経緯で江神さんちにいるって設定です。
別に広くもない散らかりきった江神さんちに標準より上背のデカイかさばる成人男性が2人いるっていう無惨な情景はあまり想像したくないです。みっしり・・・。
布団は二組敷けるんだろうか。


本編で書く間合いがなかったんですが、志度さんが江神さんに「なああれどう思う?」って解釈訊こうと思ったのはブラッドベリという設定があります。イメージとしては『霧笛』。
レコードはFUSIOONのつもり。SAMLA MAMMAS MANNAもいいなーと思ったんだけど(というか、私が好き)、志度さんの好みとしてはどうなのか迷い、無難に。勿論FUSIOONも好きです。


書いてみて面白いなーと思ったのは、ジドジロが揃ってるのに何か不安を煽られるのは同じなんだけど、そこでうちのマリアは「でもまあ大丈夫」って思えるんですね。アリスはそうは思えない。まあ恋愛感情の有無って違いがあるわけですが。マリアのが丈夫で強いといいなって願望の現われもあるんだな。

いやあ・・・これ、暗くないよね。暗くないよ、ね?

※『望月周平の秘かな旅』未読でのネタでした。
モチさん・・・ごめんっ!!!わっ。










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