Replica-Blue

2006年06月17日(土) 悪夢、過去の残像

夢を見た。
朝と昼は横になって過ごし、夜のみ起き上がってPCに向かう。
眠るときは、睡眠剤をのんで。
そういう生活だからか、よく、昼間の間は悪夢を見る。

決まって、叫んでも声はでない。
かすれた、声にならない声。

ただの悪夢ならいい。
だが、今回は違った。

しばらくの間、忘れていたものが凝縮されたような、ものだった。

覚えているのは、最初、創作劇を間近でみていたこと。
小さな教室のようなところで、舞台といっても、腰掛ければ少し足が離れる程度の高さの。
そこで、長い語りと、合間に入る効果音の仕組みに興味をとられて、みていた。

いつのまにか、劇を見ているものはいなくなって、自分も舞台から降りた。

下にあるのは、座食用のテーブルと座布団、おもいおもいに座る人。
何人か、過去にあった事のある人の顔が見える。
あいている席は殆どない。
ようやっと空いている席をみつけ、隣の人に声をかける。
「ここ、いいですか?」
「誰もこないですか?」
応えはなかった。

そこからまた場面は飛ぶ。

テーブルで、お茶が汲まれている。
冷茶だったので、温かいお茶がいいと、瓶となぜか急須をもっていく。
向かった先には、保温瓶と、水道の熱湯の蛇口。
「たぶんこっち」
よく話していたと記憶していた人に声をかけたが、反応はなかった。
しようがないので、保温瓶の方へいった。
そこで夢特有の、わけのわからない展開。
瓶に湯をいれていたり、急須にいれたり、コップにいれたり。
そばには、たぶん、上の年の先輩がいた。

それから、もどったらまた様子は激変していた。
テーブルは横一列に並び、教室のようになっていた。
席毎に、名前を書いた札がある。
いつのまにか、手にあった瓶は消えていた。
札を探す。
ない、ない、どこにもない。
「どういうふうに座っているのか?」
と聞いたら、
「好きなように」
と返された。
自分の名を書いた札はみつからない。

そしてまた画面は飛んだ。

その席の合間を縫って、人の行列ができていた。
顔を知っていた人と眼があって、手を振りあう。
「劇は大成功だったよ!」
そういっていた。
そして、その数人の劇団員をかわぎりに、長い列の人は順に
教師に問われ、平手で叩かれて、教室の外に出ていった。
なぜかわからず、そして、
なぜか示された、近場の席に腰をおろして、寄ってきた教師に聞いた。
「これはなんなのか」と。
「○○君を〜〜してた者達だ」
〜〜は、たぶん、無視とかいじめとかそういう意味の単語だったろう。
「○○君の名前さえしりません」
そう応えた。

わけがわからなくなって、廊下に出た。
ふらふらとしていたら、廊下のどん詰まりの教室の前に、机(いわゆる学校机だ)と椅子をおいて、待っている人がいる。
なぜか教室にはガラスのウィンドウがあって(つまり、中は覗けない)、
そこに論題が張られていた。

「1年○○○○〜」
「〜〜〜〜〜〜〜」
縦書きの習字のように、かかれて張られた論題。
それは、自分の名前だった。

中に入ったら、人は一杯だった。
教師は人の良さそうな顔で、笑っていた。
そこにくいついて、叫んだ。
「こんなことは望んでいない」
「今まで通りで、よかったのに」
「何故こんな事をする、1年どころか、学校全体に知られてしまった」
叫び声はやはり声にはならず、かすれていた。

そこで眼が覚めた。

集団が怖い。
「好きなもの同士組んで」この言葉が、嫌いだ。
行事毎に、班分けするのも嫌いだった。
大学に行ってからも、1人にならないように、必死だった。
その必要が無くなったら、ずっと1人でいた。

しばらく、そのことを、忘れていた。

夢は残酷だ。
忘れていたことを、思い出させる。

そういえば、職場の飲み会でも、どこに座ればいいか、頭がいたかった。
今は結婚して子供もいる先輩が、横にいてくれたから、私は安心していられたのだった。

誰を信用すればいいのか、わからなくなった。
自分が生きていて良いのか、わからなくなった。
いっそいなくなったほうが良いのかもしれない。
けれど、自殺だけは、だめだと遠い昔に誓ったから、これは譲れない。
では、どうすれば?

どうすれば、自分は誰かの一番になれるのだろう…


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篠村 影(=HAL)