人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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やっぱり男の人ってかわいい。
先日、忘年会があった。通う部署だけでなく、事務所から距離的に近い出先機関部署合同の忘年会。顔は何となく知っているけれども…程度の仲なのでよそよそしい雰囲気を醸し出しながら関係者が勢ぞろい。私は運がなく、50代の肩書きのそこそこえらい人の横に座ることに。そのえらい人は事務職で、ヘビースモーカーで酒飲みで強面の口の乱暴な男性、としか印象がなかったのだが。
会場は豆腐屋だったので、和の小鉢が並ぶ。乾杯をして、それらを食しているときに、「結婚したんだって?」とえらい人に聞かれた。「はい」と仕方なく答え、いつ?旅行は?の続いていくよくある問いかけに答えていく。そのうちに、「あのよ、その、あれ、なんだ」と。まだそれだけで会話が成立するほどの仲ではないので、「はあ」と待つ。そして、「まだ子どものいない新婚だもんな、旦那のこと、名前で呼んでんだろ?」と言われた。
えらい人は、奥さんから名前で呼んで欲しいのだそうだ。新婚時代は名前だったのに、子どもが生まれた途端子ども中心の世界に変わり、えらい人の呼び名は必然的に「パパ」「お父さん」に。一度、「ふたりきりの時には名前で呼んでくれ」と言ってみたところ、「何を今更」と一蹴されたと。「俺はもう、諦めたよ…今更の相手だし。でも俺は、意地で奥さんを名前で呼んでる」と。
以前日記にも書いたが、同じような出来事が、実家でもあった。うちでも母は父のことを「お父さん」と呼んでいたのだが、あるとき突然、「俺はお前のお父さんじゃないっ」と父が言い出し、以来母はこっそり練習して父を名前で呼ぶようになった。その話をして、「言い方が弱かったんじゃないですか?」と笑ったら、「怖いからさ…」とうなだれられてしまった。
そのえらい人はこの話題の最後に「何で俺こんなこと言っちゃったんだか」と首を傾げていたのだが、「それはこっちのせりふです」という返事は飲み込んだ。
愛する夫よ、私は生涯、あなたを名前で呼ぶ心積もりだから。
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