人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2003年11月05日(水) 幾つになっても女は女、男は男

50歳以上年の離れた女同士で、密やかな笑みを漏らす。

戦争で死に別れた夫の話。先に逝かれてはじめて妻の存在の大きさを知った話。少し気になるリハビリの青年のためにお化粧しているという話。「もっと若いのがいい」と自分の子どもより2回り3回り年若いヘルパーを希望する話。

「おふたりの馴れ初め教えてくださいよ〜」と肩で肩を押すと、恥ずかしそうに話し出すお年寄りの、その若さがまぶしくて。話しているうちに「何で先に逝ってしまったんだろう」と泣き出すお年寄りと、一緒に泣いたりして。

生まれて、母に恋し、父に恋し、初恋を通り、幾人もの人を好きになり、何回目の恋で人は死に行くんだろうか。

ドラマ『エ・アロール』を見ていると、私が出会った高齢者たちを思い出す。実は渡辺淳一の小説は好まないのだが、この物語だけはさすがだと思った。恋をする高齢者たちの、理性が薄れつつあるその素直さ加減が、とても微笑ましくうまく描かれている。現実に、恥らうお年寄りというのは、本当にとてもかわいらしい。

家庭訪問の間中、握った手を離してくれないお年寄りもいたりして。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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