人生事件
−日々是ストレス:とりとめのない話 【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】
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| 2003年10月23日(木) |
嘘をついているわけでもないのに目が合わせられなかった |
前に進んでいた足が、急に動かなくなった。
愛する人が、大事な人が、ゆっくりと、だけど確実に死に向かっていくのを見届ける行為も、愛する人に、大事な人に、足掻いてももう何をしても生の限りが見えた自分を見取られる経験も、できればしたくないと思う。
生あるものに死が訪れるのは当たり前のこと。だけど。
お願いあの人を連れて行かないでと、俺を置いていくんだなと、悲痛な声が幾重にも聞こえた気がした。別々の暮らしの中、幼子を置いて、長年連れ添った者を置いて、1年経たぬうちに遠くへ行かざるを得ない人たちがすぐそこにいる。発見が遅れ、すでにもう、何の手も施しようがない状態で。
それぞれのつらさが、互いに互いの苦しみをわかっているその事実が、当事者でもないのにとても切なくて。
潤んだ双眸を見返すことができなかった。
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