一度だけの人生に
ひろ



 喪失

僕は太宰では無いという確認作業。
そのつもりだったけれど、
分かってくることは案外に僕は太宰だと言うこと。

なぜそんな風に思うのか。
それは勉強している内に、
太宰が案外に分かりやすく、単純なように
見えてきたからだ。
そんなにたいした奴でもない。

そんな感じが、かえって僕と太宰を近づけた。


全ての原因は
「僕ら、恵まれすぎていました。」
「僕ら、怖れすぎていました。」
「僕ら、弱すぎました。」
そんなところだ。


太宰は言う。
「弱さは、罪なりや?」

生きていくためだけに、
弱さを、罪だと、悪だとは断じたくない。
そんなんじゃ納得できない。
そう思っていたけれど、
それは結局、自己弁護じゃないのかと言う気がしてくる。


理由はいつも単純なところにある。

そして問いも結局は単純なところに帰る。


「僕ら、どうして
生きていかなければならないのか分からないんです。」


「人間は、どうして生きていくのでしょうか。」


「何をしに、生まれてきたのだろうか。」



楽しさを見失った人間。


2003年12月26日(金)
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