一度だけの人生に
ひろ



 人間のレール

あの強烈なロマンチストであった
太宰治を幾人か、決して少なくない人たちが
「太宰は概してリアリストであったと思う」と
評している。その根拠を見ると、やはり僕が
前にこの日記で書いたように
「究極のリアリストこそロマンチストになる」
と言う考えと似たり寄ったりのようです。




この世の中の不可解な構造と、
人と人の間の馬鹿馬鹿しい距離を
肌で感じることの出来る間はまだまだ未熟。

そりゃそうだけれど、
いまさら何をかいわんやと言う心境こそが
円熟した人間の姿。簡単に言うと「諦めなさい」
悪いことじゃないし、愚かなことでもない。
汚れているなんてとんでもない。


少しずつ大人になっていく。
その内には、僕も、今の僕みたいな
青年を「まぁまぁ」となだめすかして、
「まだまだ幼いな」と呆れた顔で苦笑していることでしょう。


何も、悪いことじゃない。

ちっとも悪いことじゃない。

2003年11月23日(日)
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