一度だけの人生に
ひろ



 良い子

僕は良い人ですかと
みんなに聞いてまわりたい。

みんななんて言うだろうか。
「良い人ですよ」と言うだろうか。
「そんなに良い人でもないですよ。」
っと言うだろうか。


僕は良い人じゃなくて「良い子」なんだ。
今までは何となく良い子も良い人も同じだろうと、
歳を取った良い子を良い人と言うのだろうと、
安易に考えていた節があった。
ちょっと考えれば分かることなのに・・・
良い人と良い子は全然違う。

僕は良い子。良い人なんて、そんな良いものじゃない。


僕の唯一、本当に唯一の悪いところは
「人に甘えようとするところ。」
人に甘えるところではない。
全て、僕の目標の最終地点は「誰かに甘えること。」
何かを苦労して、我慢して、
そしてその分だけ人に甘えたいと思っているんだ。


やりきれなくなった。
てんで子供な自分にやりきれなくなった。
そして、そんな理屈が分かっていても、
僕の中の価値観は、まだ全然変わっていない。
それ以外の幸せを僕は知らない。
がっかりする。嫌になる。

何を考えても、理解しても、間違いに気づいても、
僕は相変わらず同じ所で同じ風に考え、行動して、
同じように転ぶ。そしてまた同じことに気付く。

理屈じゃないんだ。
僕のやっていること、考えていること、感じること、
その中の間違いを僕は知っている。
確かに知っている。けれども僕は変わらないんだ。


脳裏に浮かぶとでも言ったら良いのか、
本能的に回避するとでも言ったら良いのか、
それともただ単に惰性と言うべきなのか、
それは分からないけれど、分かっていても出来ない。
分かっていても感じる。分かっていても怖い。


ノロノロと、そしてビクビクしながら、
「良い子」を止めるために毎日、毎日
べそかきながら少しずつ変えようと努めています。

けれどもちっとも変わりません。



2003年11月20日(木)
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