一度だけの人生に
ひろ



 ちょっとしたはずみ

「この人のために一生つくすのだ、とちゃんと覚悟がきまったら、
どんなに苦しくとも、真黒になって働いて、
そうして充分に生き甲斐があるのだから、希望があるのだから、
私だって、立派にやれる。あたりまえのことだ。朝から晩まで、
くるくるコマ鼠のように働いてあげる。」

太宰治『女生徒』

こんな気持ちを持つ男は、
女性から見たらつまらない男になるのかもしれないけれど、
こんな気持ちを僕は本当にたびたび思う。
この考えの是非は、今は考えない。

僕の恋愛は(愛と言わないで恋愛と言う)
なぜかいつも僕が相手に尽すことになる。
前回のDさんのことでも十分にその性質は発揮された
と思うけれど、一方的に僕が我慢することになる。
きっと自分から望んでそう言う風にしているところがあるのだと思う。
気障な言い方をすると「尽すのが好き」なのだ。
また、別の言い方をすると
尽すこと、我慢すること以外の
愛情表現が分からないのかもしれない。


2003年04月24日(木)
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