| 2008年10月15日(水) |
問題はポテンシャリティーの低さ |
W杯アジア地区最終予選、日本は2戦2連敗のウズベキスタンとホームで引分。首位を行くオーストラリアはカタールを4−0で下してダントツの首位。このグループはオーストラリアが頭一つぬきんでていて、日本、カタールが低レベルの2位争いをする可能性が高い。ポイントはウズベキスタン。ここに負けたところが敗退するに違いない。カタール、オーストラリアがウズベキスタンに勝っており、日本は引分けた。
さて、ウズベキスタン戦を振り返ってみての印象としては、いろいろな意見があると思うが、筆者は日本代表に対してますます悲観的となった。2試合で勝点4は予定通りという楽観論もある。星取勘定としてはそんな計算が妥当だと思うが、この試合をテレビ観戦した筆者は、まるで違うことを考えていた。代表チームとしてのポテンシャリティーについてだ。筆者は日本代表チームに魅力を感じない。趣味のレベルだから、客観的指標はないのだが。
ウズベキスタンは激しい。球際の強さがある。ボール扱いはそれほどうまくないし、パスもまわらない。それでも、アウエーで日本と引分けた。彼らの伸びしろは日本よりも大きい。
ジーコがウズベキスタンのクラブの監督になった。彼は、鹿島から始まった日本における冒険を、ウズベキスタンで再びやろとしている。彼の再チャレンジはおそらく成功する。そして、ジーコはウズベキスタンの代表監督に近い将来、就任するだろう。そのとき、日本より強い代表チームがアジアにもう一つ誕生しているはずだ。
筆者はジーコの監督手腕をまったく評価していない。ただ、現日本代表監督の岡田よりはましだと思う。その程度だ。そのことはだれもが気づいているはずなのだが。
日本代表は危機にある。スポーツマスコミはわかっていても、口に出さない。批判するのは一部のマイナーなジャーナリストだけ。きょうの試合で危機が証明されたと筆者は思っている。日本代表、Jリーグ――日本サッカーの没落が加速している。
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