| 2008年09月09日(火) |
相撲協会―得意技は大嘘 |
「大麻を吸ったことは一切ない」と言い張っていた大麻疑惑の力士二人だが、ロス巡業で吸引の事実があったことが判明した。大麻を吸うことは罪にならないという論理に従えば、力士二人の法律上の責任は問えない。だが、国技を演じる者が大嘘をつきとおした事実はTV映像を通じて、全国津々浦々に報じられてしまった。そればかりではない。そのことを知りながら、弟子をかばい続けたのが親方であり、元理事長だったことを万人が記憶している。さすがに、相撲協会理事長は辞任し、検査結果で「クロ」と出た大嘘つきの力士二人は解雇された。当然である。
相撲協会がこれまでの諸問題で弁明してきたことは、すべて、疑ってかかるべきだ。八百長問題、稽古殺人、朝青龍問題・・・マスコミが報じてきた相撲協会に関する諸問題について、相撲協会はずっと嘘をつき続けてきた可能性が高い。協会は、報道機関がこれまでつきつけてきた疑惑について、得意技の大嘘で切り抜けてきたのではないか。さすがに、このたびの「大麻事件」ばかりは相手が検査という科学であったため、得意技の大嘘がきかなかったようだ。相撲協会の弁明は、まずもって、嘘発見器にかけることが必要というわけか。
八百長、殺人、大麻、嘘、科学の否定、権力への異常なまでの固執・・・国技といわれる相撲道が聞いてあきれる。このような無法集団、暴力集団を財団法人=公益法人として所管してきた文科省の責任も免れまい。
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